京都大学艦これ同好会 会員の雑記ブログ

京都大学艦これ同好会は、艦これを通じてオタクとの交流を深める緩いコミュニティです。普段はラーメンを食べています。

ちょっとだけ登りたくなる吉田山

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はじめに

 こんばんは。えりある(@arielkukls)です。去る11月3日深夜、アニメ『「艦これ」いつかあの海で』の第一話が公開され、ついに山城さんも地上波デビューを果たしました。予告の「駆逐艦ごときに舐められる訳にはいきません!」から駆逐艦時雨に舐められる(物理)山城さんのことを想像した提督も少なくないかと思いますが、いざアニメとして動いている山城さんを見るとその表情のひとつから指の動き、張ったり震えたりした声まで完璧に素晴らしい。最高です。ここまで生きていて本当によかったなと思いました。山城さんは何話まで生きていられるかな……(諦め)。

 

 という訳で、今回の記事ではそんな素敵な山城さんの魅力について懇切丁寧に説明していこうかと……

 

 

 え、ダメ?

 

 NFについての記事を書け?

 

 

 という訳で(仕切り直し)山城さんの話はやめて、山城国(京都)の山である、吉田山の話をすることにします。NFついでにふらっと2時間楽しく歩ける観光案内、そんな記事を目指したいと思います。

 

吉田山って何?

 最初にちょっと説明を挟むので、文章を読みたくない人は写真のある所までスクロールをどうぞ。

 

 さて、NFというのは言うまでもなく京都大学で開催される訳ですが、他の大学よろしく京都大学にも複数のキャンパスがあり、西には桂キャンパス、南には宇治キャンパスが存在しています。では本部は何キャンパスかと言うと、これは吉田キャンパスと言います。大学の所在地も「京都市左京区吉田本町」ですね。そして、その吉田キャンパスの東に位置する標高105mの山こそ、今回紹介する「吉田山」なのです。

 そして吉田山の歴史と切っても切り離せないのが「吉田神社」。現代では節分祭で有名です。ここは859年に藤原家によって創建された神社ですが、一時期は日本の神道の総本山みたいな扱いを受けていた時期もあったりします。というのも、室町時代にここの神主であった吉田兼倶が「吉田神道」と呼ばれる神道の流派を興し、それが伊勢神道の弱体化や室町幕府への介入などなんやかんやあって江戸時代くらいまで覇権を握っていたのです。やがて江戸の復古神道の流れで吉田神道は衰退し、かつてほど権威のある場所ではなくなりましたが、ともかく深く複雑な歴史のある神社であることはご理解いただけたかと思います。

 吉田山の面白さはこれに留まりません。洛外とはいえ京都の町、周囲には寺社仏閣やら天皇陵やらが多数存在します。また麓の建物も特徴的で、西部は京大をはじめとした文教地区特有の面影があったり、東部は大文字を間近に見られる景勝地として別荘などが建っていたりもします。地学的観点からは、ここから北へと走る花折断層による、北西部の急峻な斜面が特徴的でしょう。断層の影響で出来た山だとも言われています。

 

 では、予備知識はこんな所にして、実際に写真で見ていきましょう!

 

歩いてみよう吉田山

 はい、よーいスタート。

 

西部 ~参道と吉田神社

おはようございます

 それでは京都大学本部構内、正門のクスノキ前からタイマー開始です。時刻は午後3時、少し太陽がオレンジ色を帯びてくる時間ですね。ちなみに筆者のオススメ出発時刻は2時過ぎです。理由は後程……。

 

親の顔より見た鳥居

 正門を左手に出ますとすぐに鳥居が目に入ります。吉田神社はこの先です。ツウはここから1本南に降りるようですが、我々はニワカなので正面から向かいましょう。

 

お守りなども売っています

 進むと階段があり、それを登れば吉田神社の本宮が左手に見えてくるでしょう。まずはここでお参りをしましょう。*1

 しかしここで帰っては仁和寺にある法師。どれだけ短縮チャートで挑んでも、もう一か所だけ訪れるべき場所があります。本宮を出て階段を右手にそのまま直進、少し山を登った先に、吉田神社の大元宮があります。

 

毎月1日には中まで入ることが出来るようです

 本宮は言ってしまえば一般的な神社ですが、大元宮は色々と特殊です。まずここに参拝すると実質全国の神々にお参りしたことになります。ゴッドフェスです。というのもこの大元宮、本殿を中心として全国各地の神社の分社がぐるりと配置されています。随分とお得な神社となっている訳です。また本殿は八角形になっており、これも珍しいものですよね。

 室町以降、ここが吉田神道の総本山的な立ち位置になってからは、この大元宮こそが伊勢神宮などを越えて日本で最強の神社でした。今では末社でしかありませんが、見る価値のある場所だと言えるでしょう。

 

南部 ~宗忠神社と沢山の寺社~

 では大元宮を出たら左手に向かいましょう。しばらく行くと、正面に下り坂、左手に沢山の鳥居、右手に多分神社っぽい雰囲気の道がある、十字路に辿り着きます。ここを右に曲がると、宗忠神社に辿り着きます。

 

全く伝わらない写真を撮ってしまいました

 宗忠神社は江戸末期に開かれた宗教である「黒住教」の神社で、その教祖である「黒住宗忠」が祀られています。岡山県に本部があるみたいです。

 

備前焼」「逆立ち」両方の性質を兼ね備えた狛犬は激レアとのこと

 宗忠神社から東へ階段を降りていくと、ちょっと住宅街に戻ってきた気持ちになれます。階段を降りたら狛犬を見ておきましょう。逆立ちした備前焼狛犬がいます。可愛いですね。

 

訪れたのは11/3、文化の日でした

 ここで左折してすぐの左手に、「吉田山荘」という建物があります。昭和7年に建てられたもので、登録有形文化財に認定されています。現在はカフェとしても営業しており、お値段はケーキセット1300円とまあそこそこですが、いい建物、いい景色と共に楽しむ休憩というのは何物にも代えがたいものです。えりあるが2時過ぎ出発を一案としてオススメしたのは、ここに3時前後に到着できるため(そして夜が暗くならないうちに帰れるため)です。

 今回は無課金チャートなので割愛します。

 

まだ紅葉にはちょっと早かったようです

 階段を背にそのまま直進すると、目の前にお寺の門が見えてきます。真如堂です。紅葉が有名なお寺で、NFの時期だとモミジが綺麗に色づいている頃ではないでしょうか。特別拝観も見ごたえがありそうです。今回は無課金チャートなので割愛しますが。

 真如堂からさらに南に下れば金戒光明寺(通称:黒谷さん)、岡崎神社があり、そこまで行ったらさらに南下して平安神宮や京セラ美術館に行くのもアリですね。

 えりあるは吉田山一周が目的なので元の道に戻ります。

 

東部 ~別荘群と茂庵~

 それでは階段の下まで戻ったら、北東へと向かっていきましょう。右手に住宅街が見えます。ここから東には北白川通が南北に走り、さらに東には哲学の道大文字山が位置しています。健脚でミーハーな人は真如堂から元のルートに戻らずそのまま哲学の道まで歩いていくのも楽しそうです。

 

電柱の手前と奥に道があります

 なんだかアビスの香りを感じる宗教の建物を横目に歩いていくと、こんな分かれ道に辿り着きます。

 

隠れていますが「霜月の(茂庵)」と看板があります。今だけ?

 ここを左手前に曲がって階段を登り、「茂庵」の表示のある方へと向かっていきましょう。

 

風情ある二階建て家屋が立ち並びます

 しばらく階段を登っていくと、雛壇のように横一列に並んだ、どこか統一感のある家並みが見つかります。これらは大正時代に高級住宅として建築された建物群で、かつては教授などが住んでいたようです。

 

双眼鏡を使えば火をつけてる人とか見えそうですね

 上でも少しだけ紹介しましたが、吉田山の東は大文字を見るのに最高の場所。特に丘陵地の住宅の2階であれば、何にも遮られることなく楽しむことが出来ます。そのため、ちょっとお金に余裕のある風流な人がこの辺りに邸宅を構えていたと言われています*2

 

「茂庵」の表示を信じて進みましょう

 そんな昔の空気を感じながら歩いていけば、左手から山の中に入っていく細い道が見つかるはずです。ここを臆さず進んでいきましょう。遊歩道になっています。木漏れ日の中にある茶室を横目に見ながら道なりに進んでいくと、風情ある木造建築「茂庵」に辿り着きます。

 

どうして正面から撮ってしまったんですか?

 ここは大正時代の実業家「谷川茂次郎」によって作られた建物群のひとつ。以前は大人気のカフェだったのですが、今年の8月に惜しまれながらも閉店してしまいました。しかしなんと! 11月は完全予約制で営業しているとのこと! NFの土日もまだ席があるようですし、もし気になる方は予約してみてはいかがでしょうか。

 

北部 ~ハイキングとダイニング~

※後述しますが、えりある的にこのルートは非推奨です。補遺に別ルートを提示しますので、そちらを優先的に考えてよいと思います。

 ここからはウィニングラン、いや、ウィニング散歩と言っても過言ではありません。茂庵の敷地を出たら右手に曲がっていきましょう*3。仄暗い山道が続きます。

 

木の高さが整えられている気がします

 途中に山頂広場のあずまやがありますので、ここから大文字を見ておくと嬉しい気持ちになれます。その先はひたすら階段を下っていきます。何もなさ過ぎて写真も撮ってません。腐葉土と階段です。山に来た気持ちになれます。

 

国土地理院地図に加筆。

 というのも、このルートは(たぶん)上の地図の赤線を通っているのですが、かなり等高線の詰まった所を直交して降りて行っているのがわかるかと思います。つまり、ここは相当な急勾配なんです*4。山を登るのに慣れている人には大したことないかもしれませんが、散歩気分で歩くにはしんどい道のりです。下りなのが唯一の救いでしょうか。

 

上の地図からもわかりますが、ここだけ今出川通に接しています

 諦めてどんどんと山を下りていけば、車道と鳥居が見えてきます。そこまで辿り着けば、吉田山一周はほぼ完遂したと言っていいでしょう! お疲れ様でした。現在時刻は16時15分。いい感じの時間ではないでしょうか。

 それではこの今出川通を西に進み京都大学まで戻れば……おや?

 

この孤独なSilhouetteは……?

 これは……!

 

無課金チャートこわれる

 あくた川流! あくた川流じゃないか!

 2020年9月22日にオープンし、それまでの「あくた川=横浜家系」の固定観念を打ち壊した二郎系インスパイアのラーメン店で、京艦同の人間がこれより北や東のラーメン屋に行けなくなったという伝説を持つ、あくた川流! さっき食べログを見たら「あくたがわりゅう」って書いてあったけどTwitterのID的にもメニュー名的にも「ながれ」だと思うあくた川流があるぞ!

 うっ!

 うわあああああ!!

 

その時の裏メニュー、家次郎。家系っぽいスープが二郎系の極太麺によく絡む。強烈で濃厚な口当たりに、きくらげと玉ねぎの食感が嬉しい。素敵な一杯でした。ご馳走様でした。

 うわあああああああ!!!

 

フードロスの削減、SDGsです

 うわあああああああああああ!!!!!

 

 ……

 …………

 …………………

 

最初と比較して空の色が全然違いますよね

 ということでここまでの散歩の消費カロリーを帳消しにしてクスノキ前に戻ってきた所でタイマーストップ。16時43分なので、記録は1時間43分です。感想した完走ですが、終始気持ちよく歩けてよかったです。

 

補足 ~よりよいチャート構築~

 以上で今回使用したチャート紹介は終わりますが、改善案が2つありますので紹介します。

 

北参道チャート

 今回の北へ下山するルートを非推奨としましたが、北へは別のルートがあります。「北参道」と呼ばれる道で、比較的歩きやすい道になっているはずです*5。こちらを利用する場合、茂庵の敷地を出た道を一旦左に進み、次の分岐で右に進むと合流できます。山頂を経由出来ない欠点はありますが、歩きやすさが多分段違いなので、お好みに合わせて選択してください。同じ場所に辿り着きますので、あくた川流に吸い込まれる部分は共通となります。

 

②南に戻るチャート

 ①で別ルートを挙げましたが、そもそも北の方って(あくた以外)そこまで行く理由がないんですよね。ですので、いっそ元の道に戻ってしまおう、というのがこちらのチャートです。茂庵を出てからそのままずっと左の方向へ向かうと、遊具のある公園に辿り着きます。この辺りから南に降りていけば大元宮や本宮の方へ戻って行けます。

 そして、折角南に戻るなら見ておきたい場所が2つありますので、ここで紹介します。

 

茂庵から行くと見逃しやすいので注意(1敗)。公園の東側にあります。

 1つ目が「逍遥之歌」の石碑です。京都大学の前身である旧制第三高等学校で長らく歌い継がれてきた曲のようです。三高生は「紅もゆる丘の花」から始まるこの歌を、なにかにつけて歌って歩いていたと言われています。

 

稲荷が入ってるやん!稲荷に行きたかったから散歩したの!

 2つ目が「竹中稲荷社」。宗忠神社に行くときに左手に見えた鳥居の先です。小ぶりな神社ですが、公園まで来たらあとは数十メートルなので見ておいて損はないでしょう。

 帰りに大元宮前に辿り着いたなら、そこから本宮を経由せず直接西へ降りていくルートもオススメです。こちらは「南参道」と呼ばれており、これまで見た景色とはまた異なる雰囲気の吉田山が感じられるでしょう。下山したら北の方に向かえば大学に辿り着けるはずです。

 

おわりに

 いかがでしたか?今回は吉田山の見所を、実際に歩いたルートをなぞって紹介しました。この他にも興味に応じて面白いと思えるポイントは多数あるでしょうし、季節や時間によって感じることは変わってくると思いますので、自分だけの推しポイントを見つけてもらえたらなと思います。

 京都に限らず、その土地に対する知識を持った状態で散歩することは、ともすれば見逃してしまうような景色に意味を持たせ、世界を彩り豊かにしてくれます。ぜひ、自分の足で吉田山を歩き、自分の目で景観を堪能してください。その営みにこの記事がちょっとでも貢献できたなら、えりあるはとても嬉しいです。

 


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*1:余談ですが、京大の受験生は吉田神社にお参りをすると受験に落ちるという噂があるようです。かくいう私もお参りをした年には不合格でした。受験生は気を付けた方がいいかもしれません。

*2:そんなことを思いながら付近の家を見て回ると、なんだかオシャレな家が多いように思います。美意識を持った人が住む土地なんでしょうね。

*3:茂庵の建物に沿って曲がると行き止まりです

*4:えりあるはこの辺の話は高校レベル以下しかわからないので、詳しい話はお近くの地理学専修に聞いてください

*5:上の地図の赤線の左にある道に該当します。少なくとも赤よりはゆるやかな道を描いています。

丹後由良駅に行こう!

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今年度のNFはこのままいくと無事開催されそうです。NFのために京都府にいらっしゃる方もいると思いますので、今日は京都府の艦これ的おすすめスポットを紹介します。ちなみに京大から鉄道で3時間くらいかかるらしいです。

丹後由良駅とは?

京都丹後鉄道宮舞線に、丹後由良という駅があります。京都府宮津市の東の方、といってわかる方はどれくらいいらっしゃるでしょうか。京都府の北の方、括れている部分右側の、コの字縦棒真ん中あたり。由良川の河口左岸にあるのが、丹後由良駅です。

外観。ヨットの帆イメージらしい*1

ではなぜ、この駅を紹介するのでしょうか。このブログで。

この駅で列車を降りると、必然的にこの三角形の建物に入ることになります。すると

なにこれ

なにこれ。

こんな感じ*2

最初の写真の三角形、左半分はこんな感じです。右半分はカフェ「アン・シャーリー」さんの施設。

どこを見ても由良さんです。一部別の作品の方もいますが。*3

こんな駅ここ以外にあると思えません。聖地巡礼で名高い大洗や聖蹟桜ヶ丘、あるいは飛騨高山や秩父、はては上田や境港といったさまざまな場所でも、このような駅構内ジャックはされないでしょう。

なぜこのようになったのか。それは、4年前から始まった…らしいです。

丹後由良駅聖地化小史

以下は上記のカフェの店員さんから聞いた情報と、ネット上で拾える情報から構成されています。間違えてたらごめんなさい。駅ノート読み込んでこればよかったな。

 

4年前、2018年2月。由良川河口の小さい駅に、コミュニティカフェがオープンしました。*4開店してすぐのある日、「リュックを背負ったお客さん」が舞鶴方面からたくさん来て、

「由良神社への行き方を教えてください」

と聞かれた、ということです。*5

…その日はおそらく2018年2月18日。「砲雷撃戦よーい!」の第36回が舞鶴市赤レンガパークで行われていました。*6由良神社は皆さんご存じ軽巡洋艦・由良に、往時存在した艦内神社の分霊元になった神社であり、そのことを示す由良艦長の献木碑があります。なので、戦利品を背負ったオタクが舞鶴に来たついでに「巡礼」に来た、というわけです。

店員さんはそのことでとても喜び、このような人々に(著作権法に触れない範囲で)喜んでもらえることは何かないかとお考えになり、まずやったのが…

この看板らしいです。

ね。

というわけで、聖地巡礼に、あるいは砲雷撃戦よーい!のついでに提督がこの駅に訪れ、カフェ・神社側はそれを歓迎し、自然と自作のイラストやグッズなどを寄贈する流れができ…と、この駅自体が「聖地」化していきました。2019年にはすでに1つの飾り台分のグッズが存在し、2020年には地元紙*7に紹介されるほどに。このころにはいわゆる遠征勢にはかなり有名な場所になっていたようです。

そして2022年6月、ついに丹鉄と艦これの公式コラボ、「丹後『由良』号」が走るようになりました。*8

グッズはもうだいたいはけたと思いますが、ラッピング列車はまだ運用されています。あと大きい駅には艦娘スタンドパネルもあります。

というわけで、ぜひみなさんも丹後由良駅へ…

余談

・由良号に乗りたい方は、下記ページでダイヤを確認してから行くのがおすすめです。

http://trains.willer.co.jp

・カフェは月火水と毎月1日2日定休です。お気を付けください。

・カフェに行くと店員さんに「提督さんですか?」と聞かれることがあります。セットが安くなりますよ。パンおいしい。*9

・由良神社の献木碑は見つけづらいので、場所を書いておきます。

階段を上ったところにある、建造物に近いほうの鳥居をくぐったあたりで右を向くとあります。ソテツ?の木の裏に隠されており見えづらいですが、碑の周辺はきれいに掃除されています。

私も駅にいた運転士さんに教えてもらわないとわからなかったと思う

参照したもの

・脚注にあるサイト

twitter やはり舞鶴砲雷撃戦のたびによっている方が多数。

・「駅メモ!」駅ノート 丹後由良駅 2020年ころから、この駅の中に言及した書き込みが目立ちます

wikipedia「由良神社」など

・「アン・シャーリー」店員さんのお話

*1:

丹後由良(たんごゆら) | 京都丹後鉄道(丹鉄/TANTETSU)

*2:3枚目の棚は最近できたものらしいです。もともとここにあった水槽を管理されていた方が亡くなったからだとか。

*3:AIR」「けいおん!」の聖地らしい。

*4:

https://kyoto-chii.biz/2019/03/07/%E4%BA%AC%E9%83%BD%E4%B8%B9%E5%BE%8C%E9%89%84%E9%81%93%E3%83%BB%E4%B8%B9%E5%BE%8C%E7%94%B1%E8%89%AF%E9%A7%85%E3%82%AB%E3%83%95%E3%82%A7%E3%80%8C%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%BC/

*5:その他にも、

「ここには由良郵便局も由良小学校も由良海水浴場もあるので…」

「????」

という状態だったとか。

*6:

砲雷撃戦!よーい!! 36戦目 舞鶴

*7:リンク切れてました。「丹後由良 京都新聞」で調べると記事名だけ出てきます。

*8:

【艦これ×丹鉄】 丹後「由良」号 運行について | 京都丹後鉄道(丹鉄/TANTETSU)

*9:このことは店内に表示できないので、直接聞いてるらしいです

響を解釈 ~出展サークルより~

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こんにちは、音叉です。NFまでのカウントダウンリレーブログということで、勇み足で書き始めようとしたのは良い物の、あまりにもNFについての理解が足りていないことが判明しました。そこで今回は、会長のそそぐがくれたサークル一覧を参考に、私がピックアップしたいくつかのサークルについて、響を解釈しようと思います。それでは、さっそく始めましょう。

ぱっと目につくサークルといえば、やっぱり「KBS(京大野球協会)」さんですよね。響は絶対マリーンズファンです。当然推しは益田選手ですよね。そんな響と一緒に訪れるKBSさんですが、ブログを拝見する限り相当深く掘り下げた活動をしていらっしゃるようなので、話しの盛り上がり方がすさまじいことが容易に想像できます。

「やっぱり上位打線は出塁率だよね」、「勝利数はチーム次第、しょせん飾りだよね」。

響の厳しい評価が聞こえてきますよね。野球という確率のゲームを語るとき、響の辛辣さと手厳しさは必ず強い味方になってくれるはずです。

さて、次に見るのは「京大ブーメランサークル く」さんです。ブーメラン、不思議な魅力がありますよね。当然響はブーメランを2個持っているので、ブーメランサークルは訪れることになります。こちらもブログを拝見させてもらった限り、大会などに出ているような由緒正しいサークル様であるようなので、それはそれはブーメランの山より高い歴史について学べることでしょう。

「行って帰ってくるその様子、ほぼ人生」、「ブーメラン射出機構で弾薬節約だね」。

響のコメントにもブーメランに秘められた魅力と、ブーメランに抱いた強い思いがうかがえますよね。鑑賞のためでなく、実用のためのブーメラン、そろそろ装備実装してもいい頃じゃないですか。

いよいよ最後のサークル様です。最後にお邪魔するのは「京大短歌」さんです。響はやっぱり歌人的素養も持ち合わせているので気になりますよね。ここで一句なんて言いながら暁に披露している姿、かわいいですよね。私はめっちゃ好きです。まあ艦娘はやってることがやってることですから、生まれる短歌は激しさ一本、静かさ一本の両極端になるでしょう。短歌に対する日々の思い、トークに花咲くこと間違いなしです。

「短歌とはすなわち道だよね。」「31音に圧縮された神話体系」。

短歌は詠む方にも聞く方にも知識が求められますから、深く考え、言葉の海へと潜っていく響の姿ありありと目に浮かびます。やっぱり響、短歌を詠んでもかわいいね。

 

それではみなさんさようなら。NF、久しぶりです。楽しみましょう。それから、響をよろしく。


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京都神社巡り

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皆さんこんばんは、京都大学艦これ同好会の黒鈴です。

本記事はNFに向けて何か記事を書かないか、と言われて最初に思いついたもので、丁度良い機会なので京都の旅行記を書くことにします。

 

私は実は関東居住なのですが、さる9/20日より京都旅行に行っておりまして、本記事ではその旅行について書いていこうと思います。

さて、私は神社が好きで、これまでも諏訪大社や山形の熊野大社を中心に観光旅行をしていました。

ということで今回はその京都編です。上賀茂、下鴨神社をメインに色々と神社を回ってきたので、分量の都合全てとは言いませんが紹介をしていきたいと思います。

NFもあることですし、ここで紹介した神社に寄っていかれると私も嬉しいです。

 

一日目

一日目は改修中の京都競馬場を覗きに行った後、そこから多数寄り道しつつ、長岡天満宮まで徒歩で歩いていきました。

京都競馬場のおおよそはす向かいにあるのがこちらの與杼(よど)神社です。結構広い神社で、二つの摂社と奥の方には公園がありました。漢字読めなかったんですけど地名だったんですね。

與杼神社

そこから淀新町の方までぐるりと回りまして、丁度この與杼神社公園の裏手の方の橋を渡って長岡の方まで行くことになります。

その途中では街中の神社を4社ほど尋ねました。伊勢御門大神宮、白瀧龍王、淀新町天満宮、八大龍王辨財天ですね。龍王は大抵水の象徴ですし、昔に渇水か川の氾濫でもあったのでしょうか。また、この漢字の辨財天も初めてみました。地域によって何かあるのでしょうか?

 

橋を渡りっている最中から小雨が降り始めました。暫くすると止んだのですが、降っている最中は当然そんなことはわからず、早めに屋根の多い街中に進むために川沿いの神社を2社ほど寄れなかったことが残念です。結局神社に寄らず1時間弱歩き続け、(これは淀駅に戻ってバスが正解だったなあ)と少し後悔することになりました。

高架の方まで歩いていくと雨はやんでいて、そのまま徒歩での行程を続けることに。ここからは神社に寄り道しながら北西に歩いていきます。ここまでで大体2時間、8㎞ほどだったのでこれは十分日のあるうちに長岡天満宮につけると考えていましたが、実際は関係ない寄り道をしたせいで大分ギリギリになってしまいましたね。

 

さて、北上していくとお寺内にある春日神社、正勝大神を訪ね、神足神社に向かう所なのですが、その過程に勝竜寺城公園がありました。正直なところあまりお寺やお城には興味が無かったのですが、お手洗いを借りるついでに展示と公園を歩いてみることに。どうやら勝竜寺城細川ガラシャが嫁入りした城のようで、展示では細川ガラシャ明智光秀の生涯や、当時最先端だったらしい城の構造の展示を見て来ました。

公園内には紅葉がありましたが、流石にまだ早かったですね。

 

公園を抜けて神足神社へ。

神足神社

神足神社は舎人親王を祀っているとされる神社で、旧神足村からの土地神様のようです。天から神が降り立ったという伝説があり、そこからこの名前が取られました。すぐそこが町の割には大分ひっそりとした神社でした。境内には野上天神(祭神:鹿屋野比売神)も。

野上神社

また、両神社に挨拶し、西の方に降りていくと、先ほど見た勝竜寺城の堀の跡がありました。(まああんまり興味ないんですけど……)

ここまで北に来ると、あとは大体まっすぐ行けば本日のメインである長岡天満宮です。参道(道路だけど)を歩きようやく到着すると、丁度夕日の射す丁度いい時間でした。

長岡天満宮の大鳥居

 

 参道

湖を渡る長い参道を通ると、その先は鎮守の森の中でした。本殿はそこから500mほど歩いた先で、湖を眺めながらゆっくり歩きました。疲れたので。

長岡天満宮本殿

ちょっと上って本殿。やっぱ大きいところは手入れが行き届いていていいですね。ここから少し奥に行って境内社を回った後別ルートで降りていきました。この裏に行くと散策路があったらしいのですが、疲れていたのとそろそろ宿に向かい始める時間なのでそこは断念。湖の方で暫く休憩して長岡天満宮を後にしました。

さて、1日目のメインが終わって今日の行程は終わり……とはいかずまだもう少し歩いていきました。

そろそろ昼も短くなり始め、暗い中を街中の1社と、向日神社に向かいます。

向日神社

写真は明るいですが、実際は結構暗いです。境内ではなにやら工事をしていましたが、おそらく例大祭の準備か何かでしょう。参道の途中にも二つほど神社がありましたが、それとは別に茂みに伸びる道があり、先が気になったものの全く灯りが無いので諦めました。誰か何処に続いているか教えてください。

これで一日目の行程は終わりです。二日目はレンタサイクルを借りて京都駅周辺から下鴨上賀茂と行き、北野天満宮側に下りて一周する予定だったのですが、今日の疲れ具合と距離を加味して上賀茂→下鴨神社で終わることに決めました。大正解でした。足が死んじゃう。


二日目

二日目は自転車で街中の神社と、上賀茂神社下鴨神社を訪ねました。街中の神社は全部で30弱回りましたが、流石に量が多いので印象に残ったいくつかをメインに書いていきます。

まずは京都駅近辺のレンタサイクルにより、京都駅を起点に回っていきます。前日、淀に行くときに少し回ったのでその範囲外から。地元の人なら通ったルートもわかるかもしれないですね。

まずは若宮八幡宮、五條天神と小さい稲荷神社によりまして、亀山稲荷神社に着きました。小さいところと思っていたら奥に伸びていて自転車を置く場所に少し迷いました。

亀山稲荷神社入り口

 

この辺りで気が付いたんですけど、京都って自転車に厳しくありませんか?「観光地行くなら駐輪場あるよー」とだけレンタサイクルの人に言われたんですけど、この後神社の目の前が駐車禁止区域になっていたりして半分くらいの神社で自転車の処遇に迷ったり困ったります。

ここから街中をグネグネと移動しながら10ほどの神社を回っていきます。で、色々回って寺町通を北上していきます。その途中には京都大神宮と火除天満宮に寄っていきます。

京都大神宮

京都大神宮なんですけど、百貨店のすぐ手前にありましたけど観光客も殆どいませんでしたね。伊勢神宮の分社という事で大変由緒があるらしいです。表通りには修学旅行生と思わしき人もいたんですけどね。で、ここで見つけたのがこれです。

京都大神宮のイメージキャラクター

京都大神宮の巫女だそうで、結構推しているみたいですね。神社内に複数のこういったポスターがありました。また、絵馬にもこのキャラを描かれている方がいらっしゃいましたね。余談ですが、2年ほど前に鷲宮神社に訪れた際にたくさんの絵馬をお供えしている絵描きの方がいたのですが、その方がここにもお供えしていた非常に驚きました。ピンポイントですね……

さて、ここをさらに北上していき、商店街にある錦天満宮と岬神社を経て川の東側に行くのですが、その最中で10分程見つけるのにかかる神社がありました。

十五大明神

これが何処にあったかわかりますか?先斗町の非常に狭い、大体人二人分ほどの路地の途中にありました。先ほど言ったように自転車で回っていますので小回りが利かずなかなか苦労しました。

この辺りで時間と体力の都合からいくつか旅程を飛ばして、閉まる前に上賀茂神社に着くように時間を調整し始めます。

八坂神社を少し回り(昨年度末に京都に来た際に八坂神社、伏見稲荷大社などいくつかの神社を回っていました。)、そこから進むと大将軍神社と境内の幾つかの神社がありました。大将軍神社は京都市内だけでも複数あり、今回寄った神社はその東南方向の一つだそうです。祭神は素戔嗚尊平安京から縁起があるそうです。

大将軍神社本殿

そろそろ距離的には折り返しと言ったところで、ここからは御所の北側の方へ移動していきます。頂妙寺内にある神社とついでにお寺自体にも参詣し、平安神宮も少し見て回りました(八坂神社と同じく前に行ったので少しだけ)。

交差点の真ん前にある熊野神社を詣で、そこから御所を訪ねていきますが、その前にすぐ北側にある住宅街内で、出雲路幸神社に寄りました。

出雲路幸神社

名前の通り出雲神社の関連ですね。

この道程で美味しそうなお店を見つけたのですが、生憎自転車お断りで……(レンタサイクル勧めるのちょっと違いません?)

この後御所に自転車を止め、遅い昼食へと乗り出しました。(ちなみにカレーを食べました。インド系の。同志社の近くだったらしいです。)

ここまでくると後は上賀茂神社まで一直線……とするつもりではあったのですが、途中に神社を見つけたら寄らざるを得ません。

小さい猿田彦神社と、また非常に広い御霊神社があったのですが、なんと御霊神社の方は大鳥居の工事中でした。

工事中の鳥居

御霊神社本殿

ここ御霊神社は応仁の乱の発生地点らしく、それに関連した石碑等がありました。

これにて雑多な神社巡りは終了です。後は上賀茂神社下鴨神社に参詣して親から頼まれたお守りを買うだけです。

鴨川沿いをひいこら言いながら上り、どうにか閉まる前に上賀茂神社へ到着です。

上賀茂神社入り口


到着……なんですけど、駐輪場への案内が無く、無駄に10分程彷徨ってしまいました。駐車場マークの隣に駐輪場も付けといてください……

上賀茂神社は本殿と、およそ20の境内社(摂社、末社)からなります。なにやら本殿内の観覧も行っていたようですが、時間とお金の都合私は行きませんでした。そのため幾つかの境内社は写真を撮れていません。

境内はかなり広く、また奥の方にも境内社があるため結構歩き回ることに。静かで開けた空間という印象でした。この後行く下鴨神社は大分覆われた印象だったのでその点では対照的です。

本殿(中心に写った人ごめんなさい)

境内

少し登ったところにあった

多分見た中では一番大きかった境内社

帰りしなに撮った外側

ここからは最後の下鴨神社です。上賀茂神社は開けていましたが、下鴨神社の方はかなりひっそりと鎮守の森がありました。時刻的なものもあって少し暗い印象ですね。こちらは自転車をすぐに置けました。

本殿は塀で囲われた中にあり、十二支の象徴する神社と合わせておかれていました。皆さんも該当する祭神の神社があったら言ってみてもいいかもしれません。

下鴨神社本殿

十二支の神社の一部

十二支それぞれ

さて下鴨神社でも境内社を全て回っていったのですが、この下鴨神社にはみたらし団子の発祥とされる御手洗川がありました。実はあまり食べたこと無いんですけどね。みたらしを名乗る友人がいるのでTwitterに投げときました。どうでもいいんですけどこの字を”みたらい”としか読んでこなかったので少し驚いています。

御手洗社

御手洗社由緒

修学旅行生が水みくじなるものをやっていて微笑ましかったですね。私は稲荷神社で引いたのでやらなかったんですけど。
とまあそのように境内を結構時間をとって散歩して、京都を回るのはお終いです。実はこの時点で16:30頃で、最初の私はこれに加えて北野天満宮などに回ろうとしていたことに戦慄しています。(昼食などで2時間取ったとはいえ無謀過ぎるでしょ……)

境内の相生社

同じく祓社

ここからはあまり話すこともありませんね。下鴨神社を出た後は鴨川へ向かい、河川敷をひたすらに下っていきました。途中地面が砂だらけになったときは転倒を覚悟しましたが、概ね快適で楽しい鴨川下りになりました。

最後に

以上で私が神社を回ってきた記録となります。この後翌日も京都にいたのですが、友人と食事して京都水族館を一人でのんびり歩いていただけなので割愛です。

初めての旅行記という事で拙い文章であったと思いますが、読んで頂けて幸いです。

私自身はNFには行けませんが、これを見た皆さんが楽しめること、またここで紹介した神社に行くことなどを楽しみにしておこうと思います。

以上、黒鈴でした。

今回訪れた神社は、写真のみにはなりますが以下の連続ツイートで全て書いておりますので良ければそちらもご覧ください。(https://twitter.com/Black_Bells_ut/status/1572093374852927488?s=20&t=Hjmob91bMD1AbJGfzN7eXA)


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11月祭だから(珍しい)お肉を食べよう

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 こんにちは、京艦同2期、Рюйです。“りゅい”と読みます。
此度は3年ぶりの京都大学11月祭、NFの対面開催を受けてNFに関連する記事を書くという機会を賜りました。

 さて皆さん、大学祭と言うとどういうものがあるイメージでしょうか?ライブや有名人の座談会、各サークルによる企画物などでしょうか。
 今までのNFでは声優さんのトークショーや有名歌手の野外ライブ、研究室企画や展示会に部誌販売、食べ物系出店は勿論のこと、ミニ即売会や緊縛体験などありとあらゆる企画が犇く4日間となっていました。(今年は規模縮小なのでどのようになるかは分かりませんが)

 そんな闇鍋が如きNFでの私の楽しみの一つが、出店の珍しい食べ物になります。焼きそばやフランクフルトなどのお祭りによくある食べ物の出店もたくさん出る一方、NFでは普段食べられない珍しい肉を提供するお店が年に数店見られ、毎年そういうお店で初めてのグルメに挑戦するのが個人的NFの醍醐味です。 そういうわけで、今回は過去のNFで私が食べてきた珍肉グルメ5種をご紹介します。出来れば一つ一つ写真と感想付きで詳しく紹介したいのですが、撮影前に平らげてしまったものや味の記憶が曖昧なものなど内容にムラがあります。ご容赦ください。 また、一部食材の原型を留めたものが出てくるので、そういったものが苦手な方はご自衛ください。

 

 

 

 

 

 

2017年 カエル肉

 食用カエル肉の素焼きです。原型がかなり残っていて中々衝撃的なルックスをしていました。味付けはお塩だけのシンプルなもの。小さくとも脊椎動物の半身なので骨が多く食べづらさがありましたが、鶏のようなプリッとした食感と魚のような淡白な味で、鶏と魚の特徴を兼ね備えた他のお肉にはない味でとても美味しかったです。また機会があれば食べたいのですがこの年以降カエル肉の出店は見ていません。

 

2017年 ワニ肉

(写真なし)

 一口大のワニ肉を串焼きにしたものでした、スパイスがしっかり振られていて臭みを消す工夫がされていましたが、なかなかに手ごわい臭みと固い肉質で人を選ぶものという感じでした。

 

2018年 ラクダ串

 ねぎまスタイルの串タイプ。少し癖はあるものの食べにくさは強くなく、ジビエといわれたらそうだなという感じでした。

 

2018年 カンガルー串

(写真なし)

 上記ラクダ串と同じお店でした。写真も記憶もありませんが、記憶に残っていないということは癖も強すぎず比較的食べやすかったのかもしれません。食べたという過去の自分のツイートがあること以外何も分かりません

 

2019年 鹿ケバブ

 鹿肉でケバブです。これまでのものは肉そのものを味わうという感じでしたがこのお店は鹿肉を美味しくという感じでした。鹿肉のクセは残しつつもそれを生かした味付けでケバブとしてまとめられていて美味しかったです。

 

 以上2017~2019年までに私がNFで食べた珍しいお肉の紹介でした。毎年違うお肉ですが、それぞれ違う団体の出店のようです。
 今年は3年ぶりの対面開催ということもあり、また珍しいお肉にありつけないかと期待していますがどうなるのでしょうか。できればカエル肉をもう一回食べたいです。

 これは耳寄り情報なのですが、今年のNF期間中の土日に北部キャンパスで行われる北部祭*1の方で鯨肉料理の出店をやるそうです。昔はともかく今では珍しいお肉と言えるでしょう。もし土日にNFに来る機会があれば、併せて食べに行ってみるといいかもしれません。


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*1:NF期間中に京都大学北部キャンパスで行われる小規模のお祭り。食べ物系出店が主。運営がNFと異なるので詳細についてはNFとは別途確認ください。

NFの統一テーマ知ってる?

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こんにちは。6期の大学4回生のじょーへー(@johe_kancolle )です。

みなさまNF(11月祭り、November Festival)とはご存知でしょうか。

京都大学が11月に行う学祭のことです。

今回の記事ではそのNF全体におけるスローガンとも言える、『統一テーマ』について書かせていただきます。

ちなみに過去の統一テーマ一覧は以下のリンクから京都大学のホームページに飛んで閲覧することができます。

http://kyoto-u.ac.jp

統一テーマの変遷

過去の統一テーマを見てみると1959年の第1回から今年2022年の第64回まで毎年設定されていて、その内容も時代とともに変遷していることがわかります。

特に大きな変化が見られるのが1980年代です。

これより前は政治的・左派的な統一テーマが多かったのに対して、それ以降では京大や社会を皮肉る・ネタにするようなものが主流となっています。

この要因として学生運動の衰退が1つ考えられます。

実際過去の資料を見るに1980年代には学生運動が死語と化していたらしく、いわゆる活動的な学生が少数となっていたのだろうと考えられます。その結果が統一テーマの変化に現れているのかもしれません。

他には当時の統一テーマの決め方が分からないため憶測にはなりますが、運営で主導権を握っていた活動的な学生がテーマを決めていた状態から民意を反映させたテーマへと変わっていったということも考えられますが真相はわかりませんね。

 

過去の統一テーマの紹介

ここまでは統一テーマの変化について書きましたが、ここからは各年の統一テーマをいくつか紹介していこうと思います。

 

①『草の根も 花も咲いたら ひざまずき ひろひとおがんで むせび泣く

  人は昔にゃ戻れないピーピーヒャララ ピーヒャララ』(1982年第24回)

ひと目見ても何もわかりません…が、よく読んでみると「ひろひと」と書いてあります。

人々がひざまづいて拝んで咽び泣く対象でこの名前と考えると、昭和天皇を指しているものと考えられます。

しかし調べてみてもそれらしいエピソードが見つからなかったので、もしご存知の方がいたら教えてほしいものです。

 

②『(NFテーマは当局により撤去されました)』(2018年第60回)

これは個人的に一番気に入っています。

このテーマとの関連として、この年に初めて京大周辺の立て看板が京都市の景観保護条例に違反しているということで撤去され始めたことが考えられます。

文言自体は(校閲削除)を参考にしているようですが、当時の当局の学生への締め付けを皮肉るものとしてよくできているなと思った記憶があります。

ちなみに吉田寮の前にはまだタテカンが残っていますし、入試の時には受験生を応援するタテカンが立ち並びます。

参考Tweet

 

③『「3回生でしょ、NFの知ってること教えて」

「わ、わかんないっピ…」』(2022年第64回)

記念すべき今年の統一テーマです。

由来は「タコピーの原罪」という漫画のセリフのコピペ改変となります。

このテーマはコロナ禍の始まった2020年に入学した3回生がまだNFに参加したことがないという現状を皮肉るものになっています。

「わ、わかんないっピ…」と言う羽目にならないように来れる方はぜひNFに来てください!!

参考Tweet

 

統一テーマについての紹介は以上となります。

いかがでしたか?

NFを楽しみに来てくださっても良いですし、

当会も11月19,20日の2日間出店する予定ですので、会や会員の雰囲気への興味で来てもらっても良いと思います。

ぜひお待ちしております!!

 

 


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化け物は夜を笑う

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「お疲れ~!かんぱ~い!」

「お、お疲れ様で~す」

 カン、とグラスの当たる重い音がする。成人して5か月が経つが、ピッチャーから注がれたビールに既にいい思い出はない。打ち上げのような宴会と無縁の高校生活を送り、そして1年の浪人を経た自分にとっては、この空気だけでも疲れが溜まるようにさえ思う。そもそも音頭を取る先輩たちは何に疲れて「お疲れ」などと言っているのだろうか。確かに僕たち1回生は前夜祭で焼きそばを提供していたし、僕も1時間程シフトで鉄板を睨みつけていた。だが、2回生以上は何もしていないだろう。NFを理由に宴会をしたいだけなのだ。無論咎めるつもりはないが、しかし……。無駄なことをモヤモヤと考えてしまう。苦くてぬるいビールはこういう無価値な思考にはよく似合った。

「〇〇くん? どこ見てるの~?」

 ふいに視界に動くものを見つけて意識を現実に戻す。見れば、正面に座った先輩がこちらに手を振っていた。こちらが視線を向けたことに気付くと、彼女は手を引っ込め、にやっと笑った。

「あ、すみません。ぼーっとしてました」

「疲れてる? 結構エンジョイしてた感じ?」

「まあ、そうっすかね」

 前に座っているのは「そうりゅう先輩」と呼ばれている、3回生の先輩だ。僕がこのサークルに入ったときからずっと髪を青く染めていて、だから「蒼」なのだろうと思っているが、「りゅう」はどこから来たのだろうか?

「いいねー1回生。若くて羨ましいよ」

「先輩だって十分若いじゃないですか」

「年下は羨ましく見えるの! だっていくつ下? こわ~」

「僕浪人してるんで1つしか違わないですよ」

「あはは、私留年してるから2つ違いだよ」

 なるほど、「留」か。

「へえ、意外でした。先輩真面目そうですし」

「うそ、そう見える? 君もしかして、女の見る目ないんじゃない?」

「はは、かもっすね」

 

 余計なお世話だ、とは言えなかった。それに、その指摘は当たらずとも遠からずだ、とも思った。

 こんなデリカシーのない先輩に、好意を持ってしまっているのだから。

 切っ掛けなんてあってないようなものだ。サークルでの活動を褒めてくれること、真剣な表情が普段と違って凛々しいこと、キャンパスですれ違った時に手を振ってくれること、その指が綺麗なこと。そんな細かなことの積み重ねでも、抑圧された高校生活を送ってきた僕にとっては十分すぎる刺激だった。きっと彼女にとっては声を掛けるのも良いことを褒めるのも日常の一部で、そこに何の感情もないのだろう。だからこそ、僕は先輩のことが好きだった。好きにならざるを得なかった。

 

 そうりゅう先輩は、いつも結んでいる髪を今日はおろしていた。首元にかかる蒼い髪が珍しくて、目を合わせられずにいた。そうりゅう先輩は僕の目を見ているのだろうか? 少なくともこちらを見て話していることだけが確かだ。

「なにその反応、もしかして前の彼女に何かされたとか?」

 デリカシーのない質問が続く。

「いやいや、彼女とかいたことないっすよ」

「ええ~意外! そうなんだ!」

「先輩こそ男見る……なんでもないです」

 まずい。

「ちょっと、今何言おうとしたの?」

「なんでもないですって」

 こんな微量の酒で口が滑るとは思わなかった。誤魔化すようにぬるいビールを飲み干す。

「もう……!」

 けれど、先輩のちょっと怒った顔が見られたのはよかったかもしれない。

 この時は、そんな呑気なことを考えていた。

 

「……ってことはさ」

 グラスを置いて改めて向き直った先輩に、先ほどまでの表情はなかった。そこにあったのは、にやりとした、優しさではない何かを滲ませたような、そんな表情。先輩は僕の目を見て、そして囁くようにこう言った。

 

「もしかして君って、童貞?」

 

 突然のことに心臓が飛び上がった。一瞬ギュッと縮まったそれは次の瞬間からバクバクと強く鼓動を始める。何だ?僕は何を聞かれているんだ?想像よりもアルコールに浸されていた脳は考えても結果を出力することはなく、ただ顔を赤く染めるのみである。さっきまで騒がしかった部屋の音も何も聞こえず、鼓動の音を聞きながら先輩が次に発する言葉を待つことしか出来ない。そうりゅう先輩はずっと僕の瞳を見つめているように見える。その視界も20度まで狭まって、彼女以外何も捉えていない。口は何かを発しようとするも舌が痙攣したようで一切追い付いてこない。呼吸が出来ない感覚がする。

 

「あははは! そんなにキョドっちゃって、可愛いの!」

 先輩の綺麗な指が目の前に伸び、そして、額をぐっと押した。

 それは、掛けられた魔法を解く儀式だったようだ。さっきまで静かだった空間は喧騒を取り戻した。雑多なものが視界に入って、一瞬だけ先輩の姿を見失う程だった。ただ耳に残る熱い温度だけが、3秒前のことを伝えている。

 僕はようやく結びついた脳と舌を使って、初めての言語のようにたどたどしく言葉を紡いだ。

「い、いきなりで、びっくりしたっていうか」

 先輩はそれを大変気に入ったようで、前のめりになって笑っていた。耳の温度がさらに上昇するのを感じる。

「ふーん、そっか、童貞か」

 先輩は楽しそうにゆらゆらと笑う。その顔に目が釘付けになって、先輩の黒目が綺麗だと気付いた。

「な、なんですか、悪いんですか」

「別に~」

 そして先輩は、もう一歩前のめりになって、テーブル越しに僕に近づいて。

 

「ねえ、この後さ」

 

「ちょっとそうりゅう~?」

 間近に迫った先輩の蒼い髪の上に、手のひらが乗っている。見上げれば、そうりゅう先輩の同期、3回生の先輩が立っていた。ショートカットの似合う顔はアルコールで少し赤らみ、しかしもう片手には何か飲み物が握られている。そうりゅう先輩は彼女の方を振り向くと、なんだかとぼけるような表情をした。

「そんな、1回生からかって遊んでただけじゃ~ん」

「そういうのをやめなって言ってんの。それよりさ、今から加賀ちゃんとこ行くんだけど、そうりゅうも行こうよ」

「え、今日加賀ちゃん来てるの!?珍しいじゃん!いくいく!」

 そうりゅう先輩は目線をそちらに向けたまま、あわただしく席を立って、それから、ふらふらとした足取りで、どこか遠くへ行ってしまった。

 

 その後のことはよく覚えていない。誰かと話した気もするし、誰とも話さなかった気もする。帰りに荷物を取りに来たそうりゅう先輩が「ごめんね?」と言って舌を出し両手を合わせたような気がするが、その意味もよくわからなかった。あの言葉の続きは、ついぞ聞けなかった。

 安くない会費を払って薄くなった財布とともに店を出れば、11月の深夜の空気はやけに冷たくて、未だ熱を残す耳を急激に冷やしていった。アルコールに潰れた脳はただあの瞬間の先輩の顔だけを思い出していた。なんだか感傷的になって、三条大橋から川沿いに降りて、鴨川を北上する。これが初恋なら、本当に最悪だ。不思議と口元が緩む。どうやら京都の夜は化け物を迎え入れることに慣れているらしい。表情筋の壊れ切った20歳をあしらうように、少しだけ強い風が吹いていた。

 

あとがき

 えりある(@arielkukls)です。NFの打ち上げってこんな風だよねっていう文章を書きました。異論は受け付けません。異論は受け付けません!よろしくお願いします。


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