こんにちは。
京都大学艦これ同好会新3回生のてらのです。タウイタウイ所属、嫁は那珂ちゃんとPolaです。
リレーブログを書くことになりましたが、艦これのプロ、京艦同のプロ、麻雀のプロは他にたくさんいるので何を書くのか迷いました。結局本職のかるたと絡めることに。私はここと京大の某かるたサークル(一意に定まる)とを兼サーしています。幽霊になりかけてはいますが。
京艦同とかるたを兼サーしているのは一人しかいないのでこのブログ記事が露呈するともれなく私のハンネとTwitterのアカウントがサークルの人々の目にさらされます。ぴえん。
ぴえんなので小倉百人一首についての説明は割愛しますが、日本の花鳥風月を詠っているものが多いので、同じく日本の気象や地名から名付けられた艦艇名がしばしば登場します。今回は艦娘の名を持つ歌12首のうちから2首紹介していこうと思います。
天つ風 雲の通ひ路 吹きとぢよ をとめの姿 しばしとどめむ
訳:天の風よ、吹いて雲の中にあるという天女の通り道を閉ざしてくれ。あの可愛い女の姿をもう少しここにとどめておきたい。
ひとつめ。小倉百人一首12番、駆逐艦『天津風』と同じ由来の単語を持つ歌です。艦艇の天津風も、この歌で使われている意味と同じ「天を吹く風」から名付けられています。作者の僧正遍照がお正月の行事で舞った女性たちを見て「天女のように美しい!」と詠んだ歌です。変態のおっさんが女に惚れこんだ歌と言ってはいけません。
艦これの天津風可愛いですもんね。うちで寝ている天津風2隻をさっさと改造してあまつかん手に入れなきゃ。
白露に 風の吹きしく 秋の野は つらぬきとめぬ 玉ぞ散りける
訳:葉の上に乗っている露に風が吹きつける秋の野原は、まるで紐を通していない真珠が風で吹き散らかされているようだった。
ふたつめ、小倉百人一首37番、これもまた歌に出てくる白露と艦艇の由来となった白露が同じものを指しています。「白露」は露の美称として用いられた単語です。昔から露は美しいもの、儚いものの比喩として歌に詠み込まれました。
艦これの白露は元気いっぱいのいっちばーん!なので美しく儚い「白露」本来のイメージとは対照的ですね。そういえば白露、お正月まで半袖で芋をむしゃむしゃしていましたね。元気そうで何よりです。
艦娘の名前はそれ自体として受け入れがちですが、古来より日本人とともにあった単語が多く、人々がその単語にどんな思いを持ってきたか知ることも、艦これの余興としていかがでしょうか。
最後に、
ゲームがつまらなくっても、那珂ちゃんのことは、嫌いにならないでください!