20梅雨・夏イベ予想と史実艦・改(6/11時点)

　毎度ありがとうございます、しもうさ(@frostleaf_nnds)です。前回はイベント予想の記事を書かせていただきました。

kukancolle.hatenablog.com

　が、盛大に外したコンプティークの発売により情報が大幅に増えたため、再度予想を組み直して記事にすることにしました。というわけで20梅雨・夏イベの各海域を予想していきましょう。

※以下の内容はコンプティーク6・7月号の内容を含みます

※コンプティーク6・7月号ではなんと50ページに渡って艦これ特集が組まれています。みんなも買って読んでみよう！

※白地図はそれぞれCraftMAP様より使用させて頂いています。

前段作戦予想図

1.コンプティークで新たに分かった情報

　昨日(6/10)コンプティーク6・7月号が発売され、インタビュー記事の中でいつも通り今後の艦これへの実装予定などが語られていました。イベントに関する内容は以下の通りでした。(私の解釈を含みます)

①前段作戦海域は鎮守府近海の島嶼防衛の強化を目的として北、南西、東へ。海上護衛部隊や水雷戦隊、機動対潜掃蕩部隊などを中心に。

②「薄雲」は北海道北部～千島方面の第一作戦海域突破報酬

③前段最終作戦は小笠原、報酬は「松」

④「松」の死闘によって生還した丁型海防艦も実装

⑤伊47も前段で実装

⑥後段の南方作戦では金剛型高速戦艦姉妹、比叡改二丙も縦横無尽に活躍

⑦後段では「South Dakota」も実装(最終海域報酬とは言ってない)

⑧後段最終作戦海域モチーフは「南太平洋海戦」

　かなり詳細な情報がわかってきましたね。特に前段の流れと後段の最終海域がわかったことが大きいです。それぞれ詳しくは前回までの情報とも併せて考えていきましょう。

2.前回までの情報

　コンプティークの情報量が非常に多かったためにほとんどの情報は上書きされてしまいましたが、前回までの確定情報もおさらいしておきましょう。

・松型駆逐艦実装

・薄雲実装(?)

・伊47実装(?)

・サウスダコタorノースカロライナ実装(?)

・小笠原が前段深部に重なる

・後段に備えて三日月が大発装備可能に

　実装予定艦の(?)が取れましたね。それからコンプティークで挙がらなかったのは三日月のことくらいでしょうか。

⑨後段に備えて三日月が大発装備可能に

と番号をつけて、次で詳しく考えていきます。

3.考察

　1と2で挙げた情報①～⑨を考察していきます。

　まずは②についてですが、「薄雲」は小樽から千島方面への輸送艦を護衛する任務中に、潜水艦の攻撃で沈没しています。これがE1のモチーフになるものと考えられます。①の"北"、"海上護衛部隊"はこのE1のことでしょう。

　次に③ですが、今までの予想通りE4がスカベンジャー作戦関連と見て間違いないでしょう。スカベンジャー作戦時の日本側の輸送では対潜専門部隊である931空の九七艦攻を積んだ瑞鳳が間接護衛することになっており、これが恐らく①の"東"(日本近海で小笠原より東は南鳥島くらい)、"機動対潜掃蕩部隊"となります。また、④の丁型海防艦は、「松」が米艦隊と交戦している間に帰還することに成功した「第四号海防艦」か「第十二号海防艦」のどちらかでしょう。特に「松」の最後の通信を受けている「第四号海防艦」の可能性が高いです。

　⑤ですが、私が前回予想した「玄作戦」はマーシャル諸島方面であり、前段作戦が鎮守府近海と言われている以上は当てはまらないでしょう。①の"西"がE2かE3に当てはまり、そこで伊47が入手できると考えると、伊47が回天による作戦行動を行っていた沖縄方面か、戦後に伊47をはじめ多くの潜水艦が海没処分となった五島列島沖(ローズエンド作戦)が関わってくる可能性が出てきます。

　⑨について、まず⑨よりE5が三日月関連の作戦になると考えられます。三日月がソロモン方面で活動していた時期は43年の6月以降であり、42年の南太平洋海戦と時系列的に近い海戦には参加していません。その後クラ湾夜戦やコロンバンガラ島沖海戦に参加していますが、これらがモチーフになるとすると、前回の記事で考察した通り、他の睦月型改に大発が搭載可能になっていないことが不自然です。結果やはり三日月沈没時のラバウル～ツルブ間の輸送任務がモチーフになると考えられ、E7がサンタクルーズ諸島の南太平洋海戦であることを考慮するとこれがE5になるのではないでしょうか。ラバウルとサンタクルーズ諸島の間にはソロモン諸島があり、この作戦をE6にするとストーリー的にE7に繋げるのが難しくなります。

　⑥、⑦について。E5が前述の通りだとすると、地図上でE5とE7の間にソロモン諸島が挟まります。ソロモンがE6の舞台になるとすると、この海域でヘンダーソン飛行場砲撃などたくさんの活躍をしていた金剛型姉妹のことが⑥に符合します。特に第三次ソロモン海戦第二夜戦(Atlantaの戦闘は第一夜戦)では霧島とSouth Dakotaの殴り合いで有名で、装備図鑑の16inch砲Mk.6のページもこの戦闘についての説明となっています(南太平洋海戦に参加していたことにも言及はされています)。よって、E6は南太平洋海戦に時系列的に近いヘンダーソン飛行場砲撃や第三次ソロモン海戦を中心としたソロモン諸島の戦いがモチーフになるのではないでしょうか。そしてその場合、次の⑧についてのことも考慮すると「South Dakota」はE6とE7の掘りになるのではないでしょうか。

　⑧はかなり明確な情報です。E7のモチーフは「南太平洋海戦」ということで間違いないでしょう。この南太平洋海戦で沈没したのは日米合わせても空母「ホーネット」と駆逐艦「ポーター」のみであり、「ポーター」の沈没原因は味方機救助中の事故なので、この海戦における主役と言える存在はやはり「ホーネット」であるように思います。この戦闘は航空戦が主であり、「South Dakota」は艦艇と直接的な戦闘を行っていないため、主役とは言い難いものがあります。やはりE7で報酬艦にするとしたら「ホーネット」なのではないでしょうか。

4.海域予想

　以上の内容をもとにイベント海域を予想していきます。

　まずはほぼ確定の情報だけを用いて書きます。

　　E1 北海道北部・千島方面　報酬「薄雲」

　　E2 不明

　　E3 不明

　　E4 スカベンジャー作戦(伊号輸送)　報酬「松」

　　E5 不明

　　E6 不明

　　E7 南太平洋海戦

　思った以上にスカスカになってしまいました。では次に、筆者の意見を多分に含めた海域予想を書きます。

　　E1 北海道北部・千島方面　小樽～択捉島付近

　　　　ボス：潜水棲姫　報酬「薄雲」

　　E2 九州・沖縄方面 呂号作戦輸送・九州沖航空戦

　　　　輸送ゲージ・戦力ゲージ　掘り：伊47

　　E3 不明(小笠原・硫黄島・南鳥島方面？)

　　E4 小笠原近海　スカベンジャー作戦(伊号輸送)

　　　　輸送ゲージ(輸送連合?)・戦力ゲージ　報酬：「松」　掘り：「第四号海防艦」

　　　　ボス：新深海姫級(松モチーフor松を撃沈した軽巡・駆逐艦群)

　　E5 ラバウル～ツルブ輸送

　　　　輸送ゲージ

　　E6 ヘンダーソン飛行場攻撃

　　　　戦力ゲージ・戦力ゲージ　掘り：「South Dakota」

　　　　ボス：戦艦水鬼改・リコリス棲姫

　　E7 南太平洋海戦

　　　　戦力ゲージ・戦力ゲージ　報酬：「Hornet」　掘り：「South Dakota」

　　　　ボス：新深海姫級(Hornetモチーフ)

前段作戦予想図

E1はかなり明確にわかったように思います。「薄雲」の足取りを追うような海域になるのであれば海域マップまでおおよそ見当が付きます。

E1

　E2の呂号作戦は簡単に言えば沖縄方面への兵員輸送作戦です。日本近海の島嶼防衛の強化という前段のテーマに合致しており、日本近海の"南西"と言えば九州～台湾の間を指すと思われ、それとも合致します。なお、この作戦はwikipediaで調べても出てきません(南方の「ろ号作戦」とは違います)。第十一水雷戦隊や、当時の構成艦のページにしか記述が無く、実際大した戦闘が起きたわけではないので単体でモチーフにするのは厳しそうですが、九州沖航空戦などと絡めれば十分なボリュームになりそうです。また、呂号作戦は水雷戦隊によって行われた輸送作戦なので、コンプティークの"水雷戦隊"という記述とも符合します。また、この作戦の帰りに「長良」が鹿児島～佐世保間で潜水艦「クローカー」の雷撃を受けて沈没しており、その辺りは「伊47」の沈む五島列島沖ともさほど離れていません。

　(6/12追記)

　この作戦には潜水母艦「長鯨」「迅鯨」も参加しています。このうち「迅鯨」は作戦中に潜水艦「スキャバードフィッシュ」に雷撃を受けて航行不能になり、沖縄本島からすぐ西の瀬底島へ曳航され、その後空襲で沈没しました。コンプティークでは少し先、"「潜水母艦」が複数揃ってから" "「潜水艦隊群システム」"を実装するとも語られていました。大鯨以外の潜水母艦の実装が示唆されており(それがこの梅雨・夏イベかは不明ですが)、もし今回実装されるのあればこのE2なのではないでしょうか。

E2

　E3がどうしても不明ですね。南西方面をもう1海域やるか、E4の前段階として南鳥島の空襲や硫黄島周辺の戦闘をやるのかが絞り切れません。南西方面のモチーフ候補としては、南号作戦や北号作戦、呉空襲などがあります。

　E4では"機動対潜掃蕩部隊"、つまり護衛空母を含んだ対潜部隊を用いると考えられます。護衛空母を用いた輸送連合艦隊を用いる可能性もあります。まずその部隊で前路哨戒・硫黄島への輸送を完了させた後、接近する敵機動部隊を迎え撃つ形になるのではないでしょうか。モチーフでは「松」はこの機動部隊から分派された軽巡3隻・駆逐艦12隻の部隊と戦って沈められているため、そういった敵艦隊が現れる可能性も考えられます。

E4

後段作戦予想図

　E5はラバウル～ツルブの輸送作戦と予想しています。これは三日月が大発搭載可能になり、これが後段に備えたものであるという運営アナウンスがあったためです。「三日月」の参加した作戦の中からだと、消去法でこの輸送作戦が残ります。この作戦では「三日月」が「有明」とともにラバウルからツルブへと輸送を行い、その途中で二隻とも座礁、その後沈没しています。この通りのモチーフであれば「有明」の実装もあるでしょうか。これだけだとかなり小規模(E1程度?)の海域になってしまうので、コロンバンガラ島沖海戦など他のモチーフを絡めてくる可能性も考えられます。

E5

　E6はヘンダーソン飛行場への砲撃が主題かと考えました。第三次ソロモン海戦もこの一環であり、飛行場砲撃のために出撃した「比叡」や「霧島」をはじめとする艦隊とアメリカ艦隊が衝突した海戦です。ヘンダーソン飛行場への砲撃には金剛型が大きく貢献しており、ここをモチーフにすれば"金剛型、特に夜戦火力の大きく向上した比叡改二丙が縦横無尽に活躍"というコンプ情報に合致します。比叡改二丙の夜戦火力が大きく向上するのは対水上艦の場合であり、飛行場への攻撃だけでは夜戦火力を発揮しきれません。霧島とともに通常艦隊に編成して「South Dakota」モチーフの深海棲艦と殴り合いを行うようなことがあれば、その火力が存分に活かされることでしょう。

E6

　E7は最終海域、南太平洋海戦です。機動部隊同士の航空戦であり、コンプティークでも"機動部隊同士の一大決戦"と書いてあるのでしっかりとした機動部隊を運用できるのではないでしょうか。19秋E5-2……うっ頭が　史実ではこの時の日本の部隊は「機動部隊本隊」「機動部隊前衛部隊」「補給部隊」「前進部隊」に分かれていました。前進部隊はこの作戦の目標であるガダルカナル島攻撃を予定していましたが、陸軍によるガダルカナル島総攻撃の延期など諸々の事情で取りやめ、前衛部隊とともに航空戦後の追撃戦を行いました。この海戦の結果、日本は空母「Hornet」撃沈などの戦果を上げつつも多数の艦載機搭乗員を失い、当初の目標であったガダルカナル島の占領にも失敗しており、日本の戦略的敗北という評価がなされています。このモチーフを最終作戦海域にするのであれば、ガダルカナル島の制圧(飛行場の破壊ではなく島全体を制圧したいため、普段と違ってハードスキンかも？)のようなギミックがあるかもしれませんね。

E7

4.史実艦

　では、海域が予想の通りになると仮定して史実艦を書き出していきましょう。

赤字はその史実での沈没艦、太字は複数海域に跨っている史実艦

　E1　曙、潮(薄雲沈没時に薄雲と行動をともにしていたため)

　　　第五艦隊(17春の北方作戦で史実艦扱いを受けていたため)

　　　　重巡　那智、足柄

　　　　軽巡　多摩、木曽、阿武隈

　　　　駆逐艦　曙、潮、霞、不知火、薄雲、初春、初霜、若葉

　E2　呂号作戦参加艦　※備考：それぞれ一部経路が異なる　※6/12 潜水母艦を追記

　　　　長良、摩耶、鹿島、(冬月、)清霜、(竹、)朝雲、浦風(、長鯨、迅鯨)

　E3　不明

　E4　スカベンジャー作戦時輸送任務(伊号輸送)参加艦

　　　　間接護衛部隊

　　　　　軽空母　瑞鳳

　　　　　駆逐艦　山雲、野分、秋月、初月

　　　　直接護衛部隊

　　　　　駆逐艦　松、旗風(、第四号海防艦、第十二号海防艦)

　　　　その後の輸送
           　　軽巡　多摩、木曽
　　　　　駆逐艦　霞、不知火

　E5　三日月(、有明)

　　　救助隊(川内、皐月、望月は途中で反転帰投)

　　　　川内、皐月、望月(、秋風)

　　　(調査隊

　　　　江風、松風)

　E6　サボ島沖海戦
　　　　重巡　古鷹、青葉、衣笠

　　　　駆逐艦　吹雪、初雪

　　　ヘンダーソン飛行場艦砲射撃

　　　　第二次挺身攻撃隊
　　　　　戦艦　金剛、榛名
　　　　　軽巡　五十鈴
　　　　　駆逐艦　親潮、黒潮、(早潮、)海風、江風、涼風、高波、(巻波、)長波

　　　　その他砲撃艦

　　　　　重巡　鳥海、衣笠、妙高、摩耶、鈴谷

　　　　　軽巡　川内

　　　　　駆逐艦　睦月、弥生、磯風、陽炎、吹雪、白雪、天霧、夕立、初雪、

　　　　　　　　　叢雲、敷波、時雨、村雨

　　　第三次ソロモン海戦

　　　　第一夜戦

　　　　　戦艦　比叡、霧島

　　　　　軽巡　長良、Atlanta

　　　　　駆逐艦　暁、雷、電、天津風、雪風、照月、

　　　　　　　　　朝雲、村雨、五月雨、夕立、春雨、時雨、白露(、夕暮)、Fletcher

　　　　第二夜戦

　　　　　戦艦　霧島、South Dakota

　　　　　重巡　愛宕、高雄

　　　　　軽巡　長良、川内

　　　　　駆逐艦　電、五月雨、白雪、初雪、浦波、敷波、綾波、朝雲

　　　　第七戦隊

　　　　　重巡　鈴谷、摩耶

　　　　　軽巡　天龍

　　　　　駆逐艦　夕雲、巻雲、風雲、満潮

　　　　第八艦隊

　　　　　重巡　鳥海、衣笠

　　　　　軽巡　五十鈴　

　E7　南太平洋海戦

　　　　機動部隊本隊

　　　　　空母　翔鶴、瑞鶴

　　　　　軽空母　瑞鳳

　　　　　駆逐艦　嵐、舞風、初雪、雪風、天津風、時津風、浜風、照月

　　　　機動部隊前衛

　　　　　戦艦　比叡、霧島

　　　　　重巡　鈴谷、利根、筑摩

　　　　　軽巡　長良

　　　　　駆逐艦　秋雲、風雲、巻雲、夕雲、浦風、磯風、谷風

　　　　前進部隊

　　　　　戦艦　金剛、榛名

　　　　　軽空母　隼鷹

　　　　　重巡　愛宕、高雄、妙高、摩耶

　　　　　軽巡　五十鈴

　　　　　駆逐艦　黒潮、親潮(、早潮)、陽炎、海風、涼風、江風、長波(、巻波)、高波

　　　　補給部隊

　　　　　駆逐艦　野分

　　　　アメリカ側

　　　　　(Hornet、)South Dakota、Atlanta

　　　　外南洋部隊(ガダルカナル島攻撃隊)

　　　　　軽巡　由良

　　　　　駆逐艦　暁、雷、白露、村雨、五月雨、夕立、春雨、秋月

　E3は不明な点が多すぎるため不明とし、E6に関しては他にも第一次ソロモン海戦や第二次ソロモン海戦などの参加艦が史実艦扱いを受ける可能性もありますがあまりにも数が多くなってしまうため、時期の近い戦闘のみを入れておきました。

　時期や場所の関係上当然のことなのですが、E6とE7の被りがすごいですね。単に同じ部隊の連続した作戦によるものなので、もしこの通りに海域が実装されるのであれば、E6とE7の札は全部、もしくは一部共通になるのではないでしょうか(実際どうなるかなんてわかりませんが)。

　E7では、特に秋雲と巻雲が動けなくなった「Hornet」を雷撃で沈めているため、強特効が付くならその二隻の可能性が高いかもしれません。

5.おわりに

　いかがでしょうか。情報とともに予想がアップデートされていくのは楽しいですね。この記事が少しでも面白さを伝えられたり、艦隊運営の助けになったりすれば幸いです。この記事はあくまでも私の2020/6/11時点での予想であり、実際にどう実装されるかは運営のみぞ知ります。ご了承ください。