京都大学艦これ同好会 会員の雑記ブログ

京都大学艦これ同好会は、艦これを通じてオタクとの交流を深める緩いコミュニティです。普段はラーメンを食べています。

方向音痴が東京から京都まで下道で行く話

こんにちは。京艦同7期・8代執行部のさぴか(@giant_newzombie)です。普段は書記として会誌*1編集やら関東での行事の主催や補佐やってたりします。

 

さて、京艦同はインカレサークルであり、会員には関東や東北など京都から離れた場所の大学に在学していたり、仕事をしていたりする会員が多くいます*2

 

社会人ならともかく、学生はお金がない生き物です。

 「京都でイベントやるから来て~」

なんて言われても、東京~京都間の往復に

・新幹線だと自由席でだいたい26,000円(往復学割利かせても20,000円弱)

・鈍行でも運賃だけで往復13,360円(学割利かせて10,000円強)

・夜行バスにしても往復6,000円~7,000円から

の上に、新幹線発着駅やバスターミナルまでの交通費や京都駅から京大付近までの交通費(市バスは230円)を考えるとなんだかんだ結構な出費になります。

これに現地での行動費やらあくた川代*3食費やらを考えると...。

とまあ、関東の金欠学生には辛いものがあります。しかも私は執行部就任以降なぜか1~2か月に一回京都に行っており、普通に行っているのでは出費が爆裂しますね。

 

さてどうするか。なんのことはない、自分で運転していけばいいんです。

というわけで、ここからは自分or親がバイクor車を持っていて京艦同に入りたい新入生向けに、東京から京都まで自前の移動手段を使って下道で安く、わかりやすく京都まで行く方法を解説します。方向音痴でも行けます。そんなやつおるんか...?ってツッコミは置いておいてください。

あと、普通に東京~京都間下道ルートの備忘録でもあるので京艦同とか関係なく東京から京都まで下道で行きたい方は適当に参考にしてください。

あ、京都~東京は逆行けば着くので割愛します。

 

1.車・126cc以上のバイクで行く場合

この場合は簡単です。

・東京~沼津間

東京~沼津間はわかりやすい経路だと、国道一号線(及びそのバイパス)をひたすら行くか、国道246号を使って三宅坂交差点から沼津まで行くかの二択だと思います。

東京~箱根手前の経路 緑は有料道路で紫は旧道

国道一号線の経路だと、日本橋から適当に国道一号の標識に従ってずんずん行くだけなんですが、都心部で日比谷・桜田門・三田で曲がるので気を付けてください。

横浜手前の神奈川駅あたりで国道一号線は二手に分かれるんですが、片方は横浜新道(有料)に連行されるので課金したくなければ左側(線路側)に行ってください。その後神奈川駅で線路をくぐって横浜駅をかすめ、戸塚あたりで横浜新道と合流します。藤沢あたりでまた二手に分かれますが、直進すると新湘南バイパス西湘バイパス(有料)に連行されるので左側にそれましょう。なお、この辺りは昼間はアホ渋滞するので、頑張って夜間に通過するか諦めてバイパスに課金するのが良いです(この辺のバイパス全部使ったらなんだかんだ1,000円近くになりますが)。

箱根付近 上が箱根国道で下が箱根新道
どう考えても箱根新道の方が良い

さて、小田原駅を過ぎるといよいよ箱根が見えてきます。ここからは箱根新道と箱根国道・箱根峠を通るルートの二つがありますが、車や126cc以上のバイクの方は強く強く強く箱根新道をお勧めします。というのも、私は箱根国道を通ったことがありますが(詳しくは後述)カーブ勾配ともにきつく、更に昼間は観光客で渋滞し夜間になると街灯すらないブラインドカーブが襲い掛かってきます。地獄です。

箱根新道も途中急カーブはいくつかありますが、箱根国道区間に比べると大分マシです。

さて、箱根新道を抜けると箱根国道と合流しいよいよ静岡県に入ります。静岡側の箱根峠は一本しかないのですが、結構急なカーブもあるうえトラックがバンバン走ってます。耐えるしかないです。

箱根峠終点~沼津まで 上の環状線伊豆縦貫自動車道

箱根を抜けると、あとは一本道で沼津までまっすぐです。

 

国道一号線の渋滞やら箱根を回避したい場合、国道246号が通れます。

その場合、桜田門交差点を素通りしていくと三宅坂交差点があるのでそこを左折して246に入り、あとは沼津までまっすぐです。日中は途中渋滞があるかと思いますが、有料バイパス回避や箱根越えをしなくていい上246号も道路の拡幅やバイパス工事が進められて結構快適になっているので、個人的には246を通るルートがおすすめです。

国道1号と国道246号の合流地点、上石田IC
赤線が国道一号、北から来るのが246

・沼津~浜松付近

静岡県内は車や126cc以上のバイクなら簡単です。ひたすら国道一号のバイパスを突き進みます。途中静清バイパス藤枝バイパス浜名バイパス潮見バイパスが自動車専用道路のため緑看板が出てきますが、無料なので突き進んでください。

静岡県内の国道一号はほとんどバイパスで、流れも速く非常に走りやすいです。途中いくつか片側一車線のバイパスがあり、60km/hで走るトラックに詰まりますがまあご愛敬(夜間トラックいないと流れは80km/hを超えることも)

静岡県内 長い!

豊橋四日市

愛知県内は同じく簡単です。国道23号をまたまた突き進みます。国道一号の静岡・愛知県境から国道23号の豊橋東バイパスに入り、あとは四日市市内まで国道23号を突き進むだけです。ただ一点注意点があって、23号の名豊道路は途中蒲郡付近が未開通なので、途中前芝ICで左側、国道23号現道に入り、その後十能交差点で国道247号中央バイパスに合流するとよいです。

前芝IC~十能交差点・中央バイパス入口

中央バイパスに入ると、途中で三河湾オレンジロードなる道路と交差します(水竹町一反田交差点)が、これを北側に向かうと名豊道路蒲郡ICに合流でき、無事名豊道路に戻れます。この辺複雑ですが、看板に「三河湾オレンジロード」とか書いてますのでそれを見ながら行くとよいです。

この黄線のルートです

名豊道路の全体図です 豊明ICで名四バイパスに合流します

名四バイパスをまっすぐ行けば、名古屋市に入りますがあとはひたすら国道23号を進むだけです。途中笠寺駅近くに24hやってるスーパー銭湯の「湯~とぴあ宝」があるので辛くなったら入ればいいと思います(高いけど)。

名古屋市四日市の広域地図

ちなみになんで愛知県内で国道一号を通らないかというと、国道23号に比べると信号が多く混むからです。なんと23号名豊道路は約70kmくらい信号がない区間があり、流れも夜間なら1xxkm/h(法定速度で走りましょう!)なことも。名古屋以降も片側2車線の幹線で走りやすいです。一方、国道一号は名古屋~四日市間は片側一車線で特に昼間はかなり渋滞するので圧倒的に23号の方が楽です。

四日市~亀山

四日市市内を過ぎると、大里町交差点で国道25号線との分岐が出現するので右折します。ここは23号も25号も大きな道路なので素通りしないよう気を付けましょう。青看板に国道一号方面って書いてあるのでそっち側に行きます。その後1.5kmくらい行くと国道一号線と25号線の重複区間になります。図で見ると、紫線の23号方面から来て大里町交差点で曲がり、赤線の国道一号線に合流します。

その後は亀山方面に向かって進み、亀山バイパスを通り亀山ICへと至ります。この辺から青看板に大津方面って出始めるので、いよいよ京都に近づいてる感がしてよいです。

・亀山~鈴鹿峠草津

亀山ICで名阪国道と別れます。名阪国道で伊賀のほうまで行ってそこから北上してもいいかもしれませんが、道がわかりやすいのはこっちなので名阪国道は無視します。国道一号線をまっすぐ進んでいくと、途中で関宿のあたりで国道25号と別れます。*4関宿を超えると鈴鹿峠に入るんですが、鈴鹿峠は片側二車線でカーブもまともで峠って感じはせず通りやすいです。助かった。鈴鹿峠を降りると水口道路、栗東水口道路といったバイパスを通って草津に着きますが、一点注意があります。栗東水口道路の石部大橋交差点を直進すると京滋バイパス(有料)に連行され、果ては名神高速(もちろん有料)の方に行ってしまうので、青看板を見て大津方面へと進みましょう。

石部大橋交差点 右側・大津方面へと進む

石部大橋~草津 途中京滋バイパスに行く道が分岐するが、そっちにはいかない

草津~大津~京都・京大

ここまで来たらもう勝ちです。国一を進んでいくと、東海道本線が右手に見えてきて膳所・大津を超えて京津線の真横をずっとずっと四宮まで進めばもう京都市です。そのまま行けば東山五条の交差点があるので、右折して東大路をまっすぐ行けば京大が見えてきますし、鴨川に行きたければ清水五条駅の真上、五条大橋の手前で川端通に入れば鴨川沿いです。北上すればデルタに行けます。

大津~京都間

 

 

2.51~125ccの原付二種で行く場合

この場合、自動車専用道路(以下自専道)が125cc以下通行禁止なので迂回するルートを取らなければなりません。

1のルートで自専道区間

・箱根新道

静清バイパス

藤枝バイパス

・浜名・潮見バイパス

の4区間です。あと名阪国道とか京滋バイパスとかも自専道ですが、1のルートでも通らないので割愛します。

 

・箱根新道の迂回

黙って246を通りましょう。

上述したように、箱根国道を通るのは非常につらいです。それが原付二種の貧弱なパワーならなおさら。幸い国道246号は全区間が51~125cc通行可なので、特に迂回とかもなくただひたすらまっすぐ行けば沼津までつきます。

国道246号

国道一号と国道246号の合流地点(再掲)

静岡県内バイパス(静清バイパス藤枝バイパス・浜名・潮見バイパス)の迂回

この三バイパスの迂回はちょっと面倒で、旧国道一号線を通って迂回する必要があります。国交省からルート詳細が出てるので見ておくとよいです。*5静清バイパスは側道を通って迂回することも可能ですが、信号や一時停止が多く道も狭く通りずらいので非推奨です。

静清バイパスの迂回

静清バイパスは清水ICからが自専道区間になっています。ここは比較的わかりやすい上、迷ったら側道を行って国道一号方面への表記が緑から青に変化したところで合流すればOKです。

迂回路に入るなら、清水IC西交差点で県道54号線に入りまっすぐ行くと国道一号線(旧道だがここは国道一号表記)に合流します。清水IC西交差点付近には大量の「この先125cc以下通行不可」って書いた看板が立ってるのでそれを見て出ればOKです。あとは丸子ICまでまっすぐ行けば国道一号静清バイパスの自専道ではない区間に合流できます。

静清バイパス迂回路

県道54号あたり

藤枝バイパスの迂回

ここが一番難しいです。藤枝バイパス内谷ICでまた125cc以下は出ろと言われるので出るんですが、藤枝バイパスの迂回には旧道を通る必要があり、国道一号どころか県道扱いなのでどの道が正解なのかきわめてわかりづらいです。

東京方面からは内谷ICで出た後左方向、県道381号線に入ります。途中で215号になりますが、気にしないでまっすぐ行ってください。

内谷IC付近 紫の旧道に向かう

藤枝バイパスの自専道区間藤枝市内だけで、島田市に入ると自専道指定が解除されるので島田市に入ったら「そろそろだな」と思ってください。県道381号線の島田市大津通り交差点で、青看板に国道一号浜松・掛川方面と緑ではなく青で出てきたら曲がる合図です。あとは看板の通りに向かえば国道一号に合流できます。

大津通り交差点~国道一号合流

・浜名・潮見バイパスの迂回

ここは藤枝バイパスよりはマシです。途中の篠原ICからが自専道区間になりますので、青色看板の国道301号線・湖西・弁天島方面へ向かいます。あとはまっすぐ行くだけです。

篠原IC 紫の旧道へ行く

途中で国道42号線に変わりますが、気にせずまっすぐ行きます。すると、途中で国道42号と県道173号の交差点が出てきますが、このあたりから国道23号方面を示す青看板が出てくるので、あとはひたすら国道23号方面に向かえばいいです。なお、途中一度国道一号を逆方面(静岡方面)に走ってから国道23号に合流するので注意です。

国道23号方面への合流経路 青線に沿って行く、赤線は間違いの経路

ちなみに余談ですが私が原付二種で東京京都間を往復した際、行きは通れない箱根新道に連行されて夜の箱根国道で地獄を見た後、藤枝バイパスの迂回に迷って2時間無駄にしたのと、国道一号に固執した結果四日市のあたりの国道一号の渋滞で3時間無駄にしました。帰りはgoogle先生に任せた結果伊賀に連行されて名阪国道に入れと言われ、仕方なく非名阪を死ぬ思いして通りました。ルート選定はちゃんとしたほうが良いです。マジで。

 

3.50cc以下の原付一種で行く場合

やめとけ。

 

50cc以下通行不可のバイパスとなると、はるかに数が増える上に30km/h制限もあるのでお勧めしません決して50cc以下通行不可のバイパスをリストアップするのが面倒だったわけではない

 

 

いかがでしたか?多分この記事を熟読すれば方向音痴でも京都まで下道で行けると思います。大体休憩込みで都内を21時に出れば翌日昼には着くと思いますので、お金がない京艦同関東勢はぜひ。

*1:京艦同がだいたい毎年出してる同人誌。会員が艦これに関するSSやらイラストやら攻略記事やら考察やらを寄稿する。買って。

*2:というか半分以上が京都から離れているかもしれない

*3:京艦同会員がヘビロテするラーメン店。壁に会員の実名が載っていて、あくた川で初めて実名を知る会員もいる。

*4:ここで別れる国道25号は通称非名阪と呼ばれ、二桁国道とは思えない酷道っぷりを発揮するのでマジで通らないほうが良い。私は前Googleマップで125ccなのに名阪国道ルートを案内されて泣く泣く非名阪を死ぬ思いで通った覚えがある。

*5:

https://www.cbr.mlit.go.jp/shizukoku/upload/1120_1.pdf