こんにちは、78P(Twitter:@j7ub8leep)です。今回は着任して日が浅い人、あるいは持っていない艦娘がたくさんある提督向けの記事を1本書くことにしました。
本当は別の記事を書こうとしたけどこのブログが想定外に拡散して出せなくなったなんて言えない。もしかしたらいつか公開するかもしれません
さて、イベントでは通常(ここでは通常海域でのドロップ、(大型)建造、常設任務報酬を指すことにします)入手が難しい、あるいは通常入手できない艦娘が手に入る機会です。
とはいえこうした艦娘が一概に優秀かというと、答えはノーです。もちろん艦娘図鑑のコンプリートを目指している人にとっては避けて通れないですが、戦力の増強という観点で見れば残念ながらいてもいなくても大差ない艦が多いのもまた事実です。
本稿では主観的好みを取り除いて、将来的に大きな戦力になりうる艦をリストアップします。
※おことわり※
1.これは堀りを強制するものではありません。掘りたい艦、未所持の艦が多数いて迷うときに、筆者が考える優先度の参考になればという目的で作成しています。
2.挙げる全ての艦が次回のイベントで必ずドロップするとは限りません。欧州艦はむしろドロップしない艦が多いと思われます。
3.あくまでもイベントの海域攻略を優先してください。艦これでは過去のイベントで実装された艦娘の入手は可能ですが、過去のイベント海域の突破報酬の装備は再度の入手機会がないケースが多々あります。装備これくしょんなんて言ってはいけない
4.筆者の所持の都合上、艦の画像は最終形態ないしそれに準ずる形態です。
5.現在(記事投稿日時点)期間限定ドロップがある艦は掲載していません。→編集中に6/26メンテナンス実施とイベント海域の開始が発表されました。期間限定ドロップ艦の中ではFletcher、Commandant Teste、Gotland、秋津洲はぜひとも確保しておきたいところです。*1
- 1.通常海域の入手は可能だが、その方法での入手が難しいor現実的ではない艦
- 2.通常では入手できない艦(日本艦編)
- 3.通常では入手できない艦(米国艦編)
- 4.通常では入手できない艦(欧州艦編)
- poi-statisticsについて
- 終わりに
1.通常海域の入手は可能だが、その方法での入手が難しいor現実的ではない艦
1-1.大淀
火力の高い4スロ軽巡です。雷装は低いため夜戦火力は高くありませんが、昼戦での砲撃力を要求されたり対地ボスが鎮座する海域での適性が高い艦です。
Gotlandやイタリア軽巡(後述)がそれに近い役割を持ちますが、彼女たちと異なる最大の特徴は補強増設で副砲が積めることにより対地火力を維持しつつ夜偵での補助が可能なことが挙げられます。また本人の索敵値が高く、難関マンスリー任務「水上反撃部隊、突入せよ!」*2にも向いています。
また、改で持参する「艦隊司令部施設」は護衛退避に必須の装備となっています。詳しい使用方法は各自で参照してください。遊撃艦隊司令部の転換任務は今のところやる必要はありません。
通常海域では1-6で入手可能ですがドロップ率が極めて低く設定されているのに対し、ここ最近のイベントでは序盤の海域で比較的高確率でドロップするようになっています。
1-2.雲龍
能力はごく普通の正規空母ですが、本人が必要な任務で対空13の艦戦(烈風(601空)改修max)の入手が可能になっています。ただし入手条件として「零戦52型丙(601空)*3をmaxまで改修した状態で機種転換任務を達成する」ことが絶対条件になっています。烈風(601空)は現状改修できないため転換前に必ず改修maxにする必要があります。
通常海域では6-3のみ、しかも編成限定のS勝利のためイベント海域でのドロップの方が楽だと思われます。と言いつつ筆者の雲龍は6-3でドロップしています。もっと言うと攻略中に出しました。
なお姉妹艦の天城と葛城は持参装備は平凡で、本人が必要な任務もないため無理に掘る必要はありません。
1-3.Saratoga
Mk.2は夜戦空母、Mk.2 mod.2は装甲空母になる、米国の大型空母です。どちらも優秀な性能の上、任務で空母の夜間攻撃に必要な装備を入手するのに必須の艦となっています。
大型建造での入手が可能ですが、時々ドロップでの入手が可能な場合があります。大型建造では秘書艦が限定されているため*4、いないならドロップで入手するしかありません。
次回のイベントで史実艦に入る可能性があるため、ドロップが設定される可能性はかなり高いと思われます。ただし容易に入手できるかは別問題です。
1-4.磯風
乙改は対空特化の駆逐ですが、本人自体はそれほど強い艦ではありません。*5どちらかというと「任務報酬が美味しい」艦になります。
具体的に言うと「61cm四連装(酸素)魚雷後期型」の入手で必要になります。詳細は省きますが艦によっては「61cm五連装(酸素)魚雷」を上回る補正がかかる最上級装備の一つです。
通常海域では1-6でのドロップが確認されていますが、大淀と同等程度のドロップ率のため掘りには適していません。ただし毎年秋の秋刀魚祭りでは他海域でドロップすることがあるため、こちらで狙うのも手です。
1-5.海風
掲載するか迷いましたが、一応紹介します。
改二で特二式内火艇を含めた大発動艇系統の搭載ができるようになります。設計図不要のため*6、大発が搭載できる駆逐艦が不足している*7人は掘る価値があるでしょう。そこそこの火力と高い対潜値があるため7-1周回の適正もあります。
通常海域では6-5ボスのみのドロップとなっています。
(番外)Zara
改二相当のdueでは火力は高いが雷装は低い、昼戦に特化したイタリア重巡です。重巡では数少ない水戦や水爆が積める艦であるため制空補助もできます。このため前述の「水上反撃部隊、突入せよ」に向いています。*8
大型建造での入手が可能ですが、過去にドロップで設定された実績から見ると掘りでの入手の方が安く済むことが多いようです。そもそもLibeccio*9かPola*10が秘書艦でないと建造できないため、この2人を持っていない場合は掘りで入手するしかありません。と言いつつこのZaraは大建産です
なお次回のイベントはヨーロッパ方面への進出ではないため、ドロップの設定はされない可能性の方が高いと思われます。
2.通常では入手できない艦(日本艦編)
2-1.秋月型姉妹(秋月、照月、涼月、初月)
4人とも性能に大差はないためまとめて紹介します。
対空カットインが非常に優秀な防空駆逐艦です。未改造と改で1本ずつ持参する「10cm高角砲+高射装置」は駆逐艦*11の主砲としての汎用性も極めて高く、厳しい航空攻撃にさらされやすいイベント海域や通常海域最深部においては改修したこの装備でこと足りるくらいの性能があります。
4人ともドロップした機会はこれまでないですが、過去のイベントでは誰か1~2人くらいは毎回ドロップ設定がありました。1海域しかなかった先の菱餅イベントは例外的に誰もドロップしませんでしたが
2-2.日進
4スロを持ちながら甲標的の搭載も可能なため、昼夜連撃と先制雷撃が両立できる唯一の水上機母艦です。水戦を4積みした場合の制空力はCommandant Testeに及びませんが、こちらは高速というメリットがあります。また水上機母艦の特性から噴進弾幕も可能で、対地攻撃も得意な艦でもあります。
2019年冬イベの最終海域報酬艦になって以降ドロップの設定はありませんが、イベントの報酬艦は通例1年ほど経ってからドロップが設定されることが多いため*12次回ドロップする可能性はあると思われます。
2-3.伊13、伊14
この姉妹のみ3スロの潜水艦です。スロットが他の一般的な潜水艦と比べて単純に1スロ多いため、「高速化しつつ水戦を2つ積んでの制空補助」が可能な艦です。*13
伊13は何度かドロップの設定がありましたが、伊14は事実上2017年冬イベントでの最終海域報酬艦以来入手機会がありません。*14
3.通常では入手できない艦(米国艦編)
※次回米国艦が報酬艦に入ることが予定されているため、前述のSaratogaを含めドロップや特効艦に設定される可能性はかなり高いと思われます。米国艦のドロップは年に1回程度のため、持っていない艦がいたら自分の戦力や資源と相談しつつ掘ることを強く推奨します。
3-1.Iowa
長門型改二と同程度の火力と耐久を持つ高速戦艦です。特殊砲撃はありませんが高速戦艦では最高の火力と耐久を持つため機動部隊の第2艦隊での運用がメインになります。
持参する「16inch三連装砲 mk.7」はハイスペックな大口径主砲で、その点でもぜひとも欲しい艦です。
2019年春イベントでドロップ設定がありました。
3-2.Intrepid
搭載数は実装済みの空母で最多で、特に上2スロが大きく熟練度クリティカルのボーナスや対空砲火に強い艦です。
こちらは未所持限定で2019年春イベントでのドロップ設定がありました。
4.通常では入手できない艦(欧州艦編)
※今回のイベントではヨーロッパ方面への進出が予想されていないため、ドロップしないと思われます。ですが万が一ドロップ設定があった場合に掘っておきたい艦をリストアップしました。
4-1.Nelson
特殊砲撃「Nelson Touch」を発動させるのに必須の艦です。現在の最終海域の高難易度海域では彼女か長門型改二の存在がいないとかなり厳しくなるくらいには重要度の高い艦です。Colorado?あなたは姉妹艦連れてくるか仕様変更でもして出直してきてくれないとちょっと…
4-2.Ташкент
現状唯一の4スロ持ち&デフォルト射程中の駆逐艦です。
対地攻撃や対潜攻撃のほか、対策の難しいPT小鬼群の処理と夜戦補助の両立に向いています。
次回北方への進出も予定されているため、ドロップする可能性はこの中では高い方になると思われます。出なくても責任は負いません。
4-3.U-511
対地装備のWG42を持参する唯一の艦娘です。類似装備がありますが、WGの方が攻撃力が高くなる場合があるようです。筆者自身が和製WGもとい四式20cm対地噴進砲の性能をあんまり把握していないなんて言えない
4-4.Prinz Eugen
重巡では最も高い初期運(40)を持つ艦です(この画像ではケッコンと運改修をしています)。夜戦火力も十分にあるため、特に対水上艦でのフィニッシャーでの適性が高い艦の一人です。
また改で持参する「FuMO25レーダー」は初出の2014年秋から電探の最高峰として君臨し続けるほどの逸品です。
2018年初秋イベを最後にドロップの設定はありませんが、次回のイベントはヨーロッパ方面ではないためドロップの見込みは薄いと思われます。
4-5.Jervis
端的に言えば「自動先制対潜できる初霜改二」です。つまりそこそこの夜戦火力と高い運を持ちつつ、対潜水艦戦での手数を増やすことができます。
ただ(この艦娘に限りませんが)対潜の仕様上対潜装備のない対潜攻撃は火力が低すぎること、かといってソナーを積むと夜戦火力が20ほど低下(魚雷3→魚雷2ソナー1でそれぞれ魚雷CIが発動した場合を想定)すること、そもそも1スロット程度では潜水幼女もとい潜水新棲姫には割合ダメージ程度にしかならない*15ことを頭に入れておく必要があるでしょう。
なお姉妹艦のJanusは運がさほど高くないため掘る優先度は下がります。
あとこの項書き忘れていましたごめんなさい
4-6.イタリア軽巡姉妹(L.d.S.D.d.Abruzzi、G.Garibaldi)
大淀やGotlandのような特殊能力こそありませんが、一部の重巡に匹敵するステータスを有する4スロ軽巡です。運も高く、魚雷CIでの運用も可能です。*16
4-7.Richelieu
改で持参する「38cm四連装砲改」は高速戦艦に命中のペナルティがない*17にもかかわらず41cm系統と遜色ない火力を持っているため、この装備だけでも価値があります。*18
4-8.Pola
水戦、水爆が搭載可能なのは前述した姉のZaraと同様です。ただしdue未実装のため火力が低く、運用は難しいかもしれません。なおZaraと異なり改で水戦を持参します。(ただし性能は低め)
過去のドロップ実績から見て姉妹揃って同じマスでドロップが設定されることが多いようです。
poi-statisticsについて
ドロップする艦やドロップ率を調べるのに現在最も有力なサイトはpoi-statistics(以下poi)です。有志によりデータが自動送信され、マスや難易度ごとのドロップ率が自動集計されています。S勝利やA勝利、敵艦隊別での絞り込みにも対応しています。サイトはこちら↓*19
ただ注意すべき点があります。
poiは「ドロップ制限」に対応していません。
poiでは「海域・難易度・マス・勝利結果・敵艦隊・ドロップ結果(ドロップなしも含む)・司令レベル」のみが集計の対象になっています。
特にここで挙げられている一部の艦では高難易度になるほどドロップ率が低く表示される現象が見られることがあります。*20これは高難易度を攻略する提督は既に所持している割合が高く、未所持であるのがドロップの条件の場合はどうしてもドロップ件数が相対的に少なくなるためで、poiでは正確なドロップ率が分からない場合があります。またイベントでの新規ドロップ実装艦のドロップ率が時間経過とともに低下しますが、これも複数所持に制限がかけられているためです。
この場合はKCnavというサイトが参考になります。ちなみにこれによれば現在限定ドロップがあるFletcherは6-2では4隻目までしか出ないことが確認されています。ただしpoiと比較してデータ提供者が少ないのか母数が少ないのが欠点です。
↓使い方。その他さまざまな用途があります↓
https://ch.nicovideo.jp/Enjier/blomaga/ar1910951
先の例は艦自体の所持数での制限ですが、過去には特定の装備の所持数での制限*21や所持数にかかわらず累積でのドロップ数に応じて低下していく事例も存在しました。ここまで対応しているサイトはないため*22正確なドロップ条件やドロップ率は分からないものとして、ドロップするかどうかの事実確認程度にとどめておいた方が精神衛生上よろしいかもしれません。
(追記)
イベント海域では難易度の選択ができますが、基本的に高難易度ほどレアな艦のドロップ率が高い傾向があり、場合によってはドロップするマスが多かったりS勝利だけでなくA勝利でもドロップが設定されていたりすることもあります。
逆に低難易度では「そもそもドロップしない」という設定になっている場合もあります。*23*24一方で高難易度ほど敵艦隊が強くS勝利が取りづらいことがあり、結果として甲でのA勝利よりも丙や丁でのS勝利の方がかえってドロップ率が高くなることもある*25ため、上述のサイトからドロップの情報を把握したうえで周回する難易度を選択すべきです。*26
終わりに
いかかでしたでしょうか。この記事はキャラクター的要素を一切排除した評価ですので、「~が好きだから何としても欲しい!」という提督にとってはこの優先度が参考にならないかもしれません。ただ、ドロップする機会が少ない艦も多いため優先度について考える価値は十分にあると考えていますし、この記事を参考にしていただけたら幸いです。
誤りや意見があれば、78PのTwitter(@j7ub8leep)にお願いします。
編集履歴:
2020/6/1 10:42 初版公開
2020/6/1 12:21 難易度によるドロップ傾向の記述追加、他一部加筆訂正
2020/6/1 19:43 Jervis追加、欧州艦のナンバリングを修正
その他細かいところを随時微修正しています
*1:この中ではFletcherとGotlandが次回イベントまでのドロップとアナウンスされています
*2:対空14の艦戦になる零式艦戦53型(岩本隊)などの入手に必須
*4:Iowa(通常入手不可)か神威(大型建造or期間限定ドロップ)が必要
*5:一応乙改実装時点で改二の実装予定があるとのことですが、明確な実装予定のアナウンスは今のところありません
*6:ただし要戦闘詳報と開発資材
*7:先日のアップデートで三日月の大発搭載が可能になりましたが、彼女含め睦月型はどうしても低火力低耐久なのがネックです。また皐月改二と文月改二以外は内火艇の搭載ができないため対地火力が低くなります
*8:水戦1水爆1でボスに対し優勢が取れる
*9:通常では4-5道中マスのみ
*10:通常入手不可
*12:このため本稿では2019年夏イベント以降の報酬艦を対象外としています
*13:なお一番下の搭載機数は0機のため、2つ積む以上の制空補助はできません
*14:2018年初秋イベントでのドロップ設定はありましたが、ほとんど入手は不可能に近い難易度でした
*15:単純に手数を増やして中破を狙うのであれば有効な手段になりえます
*16:ただし初期運で運用する場合は旗艦に置き、探照灯などでのケアをすべきです
*17:小さめのペナルティがあるという説もあり
*18:未改造で持参する「38cm四連装砲」からの更新は非推奨
*19:ちなみに開発や建造にも対応しています
*20:例:poiによる2019年夏イベントE3UマスS勝利でのNelsonドロップ率は甲:0.059%、乙:0.192%、丙:0.502%、丁:0.812%
*21:前述のFletcherは改で持参する「SGレーダー(初期型)」による所持数での制限がかかっている説もあります
*23:ドロップによる新規実装艦では基本的に全難易度で出ますが、2019年冬イベントでの平戸は一時期まで丁でのドロップ報告がありませんでした
*24:一例として伊14のドロップ設定があったのは2018年初秋イベントE5の甲・乙のみでした
*25:さらに支援艦隊の要不要や道中大破からくる周回回数増加による消費資源の多寡も
*26:イベント海域での基本ルールとして、突破後の難易度変更はできません