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グーテンターク。
潜水艦娘がすきです。よろしくお願いします。
突然ですが、皆さん音楽ゲームをご存知でしょうか。
アーケードゲームやPCゲーム、スマホやタブレット用のアプリなど、いまや数えきれないほどの音楽ゲーム作品があります。
プロセカ、バンドリ、グルミク、ミリシタ……皆さんもプレイしたことがあるのではないでしょうか。
では、そのなかで今一番アツい作品をご存知でしょうか。
20年以上の歴史を誇り、なおかつ時代の最先端をゆく本格DJシミュレーションゲーム。
この記事では、KONAMIが稼働するアーケード音楽ゲーム「beatmania IIDX」を紹介し、その遊び方や楽しみについて解説していきます。
IIDXのここがアツい!
新筐体がアツい!
beatmania IIDXは、前バージョン『HEROIC VERSE』から新筐体「LIGHTNING MODEL」を導入しました。
LIGHTNING MODELの特徴は、なんといっても演奏感の向上にあります。
120fpsのモニタ、規格化されたボタン、プレイヤーごとに重さが調節できるターンテーブル、そして標準搭載されたヘッドホン端子。
これらの新要素により、IIDXは競技性の高い音楽ゲームとして新たなステージに突入しました。
さらに、中央のタッチパネル*3によって楽曲検索や詳細なリザルトの閲覧、サウンドの設定などができるようになりました。
これによりプレイの質もさらに向上。これまで以上にIIDXを楽しむことができるようになりました。
今まで以上にユーザーフレンドリーになったbeatmania IIDX、まさに今がはじめどきです。
収録楽曲がアツい!
まずはこちらを聴いてみてください。
現在稼働中のバージョン「BISTROVER」のデフォルト新曲のクロスフェード音源です。
IIDXには、AJURIKAや削除、かめりあといった今をときめくトラックメイカーによる楽曲が多数収録されています。
また、近年のIIDXは版権楽曲のカバーも充実しはじめました。
「HOT LIMIT」「Won(*3*)Chu KissMe!」「POP TEAM EPIC」「紅蓮華」「新宝島」など、さまざまな楽曲のアレンジが収録されています。
「どの曲を選んでいいかわからない……」そんな時は、こういった楽曲から選んでみるのもいいかもしれません。
そして、なんといっても最大の魅力は楽曲収録数の多さです。
2021年3月現在、プレイできる楽曲は驚きの1400曲以上。
プレイしていくことで、お気に入りの楽曲やアーティストがきっと見つかることでしょう。
競技シーンがアツい!
近年のIIDXを語るうえで見逃せないのが、e-Sports業界への参入です。
トッププレイヤーDOLCE.の公式プロゲーマー契約、後述の「ARENA」モード新設や先述の「LIGHTNING MODEL」導入など、IIDXは数年前からe-Sports化への準備を重ねていきました。
そして満を持してアナウンスされたのが、企業チームと契約したプロプレイヤーがリーグ戦を行う公式大会「BEMANI PRO LEAGUE」です。
残念ながら、社会情勢を鑑み昨年度はエキシビジョン大会「BEMANI PRO LEAGUE ZERO」の開催にとどまりましたが、3チームによるリーグ戦では本大会の盛況を予想させる白熱した試合が繰り広げられました。
こちらのアーカイブから大会を振り返ることができます。
さて、ここまでIIDXのアツさを語ってきましたが、百聞は一見に如かずというもの。
それでは早速beatmania IIDXの遊び方をみていきましょう。
IIDXをプレイしてみよう!
※感染症拡大防止の観点から、ゲームセンターへ行く際は以下の点に注意してください。
- 体調がすぐれない、発熱の症状がある場合は決して入店しない。
- プレイ中を含め、店内ではマスクを着用する。
- 他のプレイヤーとの間隔をとり、店内での会話は控える。
- プレイ前後に手洗い、またはアルコール消毒を行う。
1. ゲームセンターへ行こう
IIDXをプレイするにあたって、何はなくとも欠かせないのが現金とIIDX筐体です。
IIDXの筐体があるゲームセンターを探す際には、下の設置店舗検索が便利です。
例えば、京都市であればラウンドワン河原町店、ゲームパニック京都、a-choなどの店舗に設置されています。
クレジットでプレイする場合、1回あたりのプレイ料金は100円となります。
そのため、事前に100円玉を何枚か、あるいは千円札を用意しておきましょう。
高額紙幣の両替に対応しているゲームセンターもありますが、その店舗で長時間プレイするのでない限りおすすめできません。*4
2. 筐体にクレジットを入れよう
筐体と100円玉が揃ったところで、いよいよゲームスタートです。
周りに待ちプレイヤーがいないことを確認し、投入口に100円玉を入れてから左右どちらかのスタートボタンを押します。
スタートボタンを押した方のプレイサイドでエントリーがはじまります。*5
モード選択画面で「STANDARD」を選択し、クレジットでの支払いを決定してからチュートリアルをプレイしてみましょう。
チュートリアルが終わると、いよいよ選曲画面に移ります。
※IIDXに限らず、ゲームセンターのゲームは原則として1プレイ交代制です。
筐体が埋まっていたり、待ちプレイヤーがいたりする場合は自分の順番が来るまで待ちましょう。
ゲームが終わり、もう一度プレイしたい場合は必ず待ちプレイヤーがいないか確認するようにしましょう。
3. 楽曲を選んでプレイしてみよう
選曲画面では、次にプレイする楽曲を選ぶことができます。
今回は、初心者向けの難易度であるBEGINNER譜面をプレイしてみましょう。
ターンテーブルを回して「ALL BEGINNER」のフォルダを選択し、白い鍵盤を押してフォルダを開きます。
プレイしたい楽曲にカーソルを合わせたら、白い鍵盤を押して決定になります。
降ってきたノーツに合わせて鍵盤やターンテーブルを操作し、下のゲージが赤いところに届いている状態で楽曲を終えるとステージクリアとなります。
ハイスピード(譜面が降ってくる速さ)をもっと速くしたい、あるいはもっと遅くしたいときは、オプションで変更してみましょう。
スタートボタンを押すと下のような表示が出ます。スタートボタンを押したまま、鍵盤を押してハイスピードを調節しましょう。
「もっとプレイしてみたい」と少しでも思った方に、ここでオススメしたいものがあります。
それが、e-amusement passです。
このような見た目のカードで、ゲームセンターの券売機などで売られています。
このカードを使用すると、毎回のプレイデータを保存することができます。
使い方は簡単、筐体のカードリーダーにe-amusement passをかざすだけです。
「新規登録」を選択すると、暗証番号やプレイヤーネームの設定に移ります。
これは後述のe-amusementで変更できるので、軽いノリで設定してしまいましょう。
e-amusement passを登録したら、あとは先ほどと同じようにプレイするだけです。
色々な楽曲をプレイして、IIDXを楽しんでいきましょう。
IIDXをもっと楽しもう!
ここからは、beatmania IIDXをさらに楽しむ方法の紹介です。
1. e-amusementに登録してみよう
IIDXをもっと楽しむために欠かせないのがe-amusementです。
e-amusementはKONAMIが提供するネットワークサービスです。
登録することにより、アーケードでのプレイデータの閲覧、ゲーム内のカスタマイズやライバル登録などさまざまなサービスを利用することができます。
e-amusementの利用には、KONAMI IDというIDの取得が必要です。
取得はこちらのトップページから行うことができます。
登録が終わったら、いよいよ先ほどのe-amusement passの出番です。
下のページを開き、カード裏に記載されたカードナンバーと、筐体で登録した暗証番号を入力します。
https://p.eagate.573.jp/gate/eapass/attach.html
これで、e-amusement passを登録することができました。
次回からは、このカードをカードリーダーにかざすことでe-amusementを利用したプレイができるようになります。
2. IIDXについてもっと知ろう
beatmania IIDXのゲームシステムは、そのシンプルな操作とは裏腹に複雑です。
裏を返せば、それらをうまく活用すればIIDXをさらに楽しむことができる、ということでもあります。
ここでは、もっとも基本的なことだけを簡単に解説します。
プレイサイドについて
IIDXには、大きく分けてシングルプレイ(SP)とダブルプレイ(DP)の2通りのプレイスタイルがあります。
シングルプレイは、先ほど体験していただいた7つの鍵盤と1つのターンテーブルを操作するプレイスタイルです。
2つのコントローラのうち、左側が1P、右側が2Pとなります。
ダブルプレイは、2つのコントローラ、つまり14この鍵盤と2つのターンテーブルを操作するプレイスタイルです。
それぞれの楽曲にシングルプレイとは別の譜面が用意されており、より広い視野と高い操作能力が要求されます。
この2つのプレイスタイルは、キーパッドの「3」を押すことで切り替えることができます。
難易度について
それぞれの楽曲には、最大5つのタイプの譜面がついています。
基本的な譜面タイプはNORMAL・HYPER・ANOTHERで、原則として後ろにいくほど難しくなります。*6
一部の楽曲には、先ほど触れてもらったBEGINNER譜面、特定の条件でプレイできるLEGGENDARIA譜面がついています。
譜面の難易度は、1から12までの12段階で表示されます。
だいたいの場合は「数字が大きいほど難しくなる」と考えてよいでしょう。
モードについて
STANDARDモード以外にも、IIDXにはさまざまなモードがあります。
与えられた課題曲をプレイしながら上達を目指す「STEP UP」、選曲制限なく2曲遊ぶことができる「FREE」、電子マネー「PASELI」を使って一定時間自由に遊ぶ「PREMIUM FREE」、オンラインマッチでスコアを競う「ARENA」など、遊び方にあわせてモードを選択できるようになっています。
重要なモードのひとつに、指定された4曲からなるコースに挑戦する「段位認定」があります。これについては後で詳しく述べます。
オプションについて
スタートボタンを押した状態でEFFECTボタンを押すと、オプション画面が変わります。
これを利用すると、譜面の配置やゲージの種類、譜面の表示エリアなどを変更することができます。
譜面によっては、RANDOMやMIRRORなどで配置を変えることでクリアしやすくなることもあります。ぜひ活用してみてください。
プレイに慣れてきたら、BADやPOORによる減少量が大きいHARDやEX HARDなどのゲージを試してみましょう。
より高い緊張感でプレイすることができ、上達に役立ちます。
3. 段位を受けてみよう
段位認定は、先述のとおり指定された4曲からなるコースに挑戦するモードです。
このモードでは、「譜面の表示エリア」以外のオプションが利用できません。*7
ゲージが0%になることなく4曲プレイしきることで合格となり、取得した段位はエントリー画面やe-amusementサイトから確認することができます。
段位は、BEGINNER譜面のみからなる「七級」にはじまり、難易度12のANOTHER譜面のみからなる「十段」、「中伝」、そして最高段位「皆伝」へと続きます。
「皆伝」は一癖も二癖もある高難易度楽曲で構成され、SP皆伝の最終楽曲を務める『冥』は登場から10年以上たった現在も高いカリスマ性を誇っています。
七級からはじめて、そしていつかは皆伝に。
目標をもつことで、IIDXはさらに楽しくなってきます。
余談ですが、私は昨年7月にSP皆伝を取得しました。
取得前の紆余曲折についてはこちらの記事をどうぞ。
keionkakimasen.hatenadiary.com
4. 音ゲー仲間をつくろう
上達の観点でいえば、ライバルと切磋琢磨したり、上級プレイヤーから情報を得たり、初心者プレイヤーを手助けしたりすることは非常に役立ちます。
それでなくとも、共通の趣味をもつ友人がいるのは楽しいもの。
「持つべきものは友」とは言ったものですが、そういった友人をつくることで生活はより充実したものとなるでしょう。
読者のあなたが大学生(あるいは高校生以下)である場合、大学のサークルは非常に有効な選択肢のひとつです。*8
東京大学音ゲーサークルB4UT、京都大学音ゲーサークル京音*9をはじめとして、いまや多くの大学に音ゲーサークルが設立されています。
これらのサークルではメンバー間の個人的な交流のほかに、部内大会やサークル間の交流戦、スコアアタックやクイズ大会など多種多様な催しが行われています。
Twitterやホームページなどを確認し、興味があれば加入してみることをおすすめします。新たな出会いが皆様を待っていることでしょう。
おわりに
beatmania IIDXは非常に奥の深い、したがって上達を長期にわたって楽しめるゲームです。
クリアできる譜面の数を増やし、ミスを減らし、自己ベストのスコアを狙い、対戦に向けて練習し……上達の意志ひとつあれば、いくらでもやりこみ続けることができます。
HARDゲージでクリアしていない*10SP譜面の数が1桁になるまでに、私は3年を費やしました。
そして、今ではDP皆伝を取得するために日々練習を重ねています。
自分がこのゲームから得てきた楽しみを皆様と共有したい、その思いから私はこの記事を執筆しました。
もちろん、楽しみ方は人それぞれです。
友達と一緒にプレイしたり、お気に入りの曲を探したり、あるいは鍵盤を叩くことでストレスを解消したり……
どんな形であれ、この新たな趣味はあなたの人生にさらなる彩りを与えることでしょう。
ゲームセンターでお待ちしております。
beatmania IIDXについてざっと説明してみましたが、いかがでしたでしょうか。
この記事によってIIDXに関心をもっていただけたならば、これ以上の喜びはありません。
この記事は、京都大学艦これ同好会の新歓ブログ企画に寄稿したものです。
このほかにもいろいろな*11記事が投稿されておりますので、そちらも是非ご覧ください。
それでは。
次の記事
*1:たぶん
*3:公式名称は「プレミアムエリア」
*4:両替手数料は各店舗負担であることが最大の理由です。プレイ以外の目的でゲームセンターの両替機を使用することは業務妨害にあたります
*5:左右のどちらを選んでもプレイ内容に差はありません。自分のやりやすい方、気が向いた方を選べばいいでしょう
*6:例外もあり、『GOBBLE』や『THE EARTH LIGHT』のDP譜面はHYPERがANOTHERより高難易度になっています
*7:ハイスピードは楽曲ごとに変更することができます
*8:ほかの趣味、たとえば艦これでも同じことがいえるでしょう
*9:私の所属サークルです
*10:「おそらくクリアできる」譜面は除く
*11:そして艦これとの関連性が高い