京都大学艦これ同好会 会員の雑記ブログ

京都大学艦これ同好会は、艦これを通じてオタクとの交流を深める緩いコミュニティです。普段はラーメンを食べています。

京艦同コスプレ支部 〜提督コスなんていう言葉は存在しない〜

どうも、KTSです。皆さんご存知の通り、京艦同には多くの支部みたいなものが存在しています。ゲーム系、スポーツ系、食べ物系などなど。今回はそんな支部の中でも活動回数が明らかに少ない「コスプレ支部」についての記事です。ちょっとお堅い記事かもしれませんがお付き合いください。

 

まず、コスプレという言葉について。コスプレとは、「コスチュームプレイ(Costume play)」の略語だと思っている人がほとんどだと思います。コスチュームプレイで辞書を引くと「演劇用語で時代劇や歴史劇のこと。コスチュームとは衣装、プレイとは演劇のことであり、衣装劇とも言う。現代劇とは違い、きらびやかな衣装をまとって行う劇をさす」とweblio辞書に記載されています。あれ?思っていたのとちょっと違うと思ったと思います。実は、「コスチュームプレイ」と「コスプレ」は全く違う語源なのです。

 

結論を言いますと、「コスプレ」は和製英語なのです。歴史は1980年くらいまでさかのぼります。某漫画家がコミケで、好きな漫画のキャラの衣装を自作して身につけていたのが、今のコスプレの原点的なものです。数年後、ガンダムのイベントなどでキャラの衣装を身につけるファンも出始め、そういった集まりでのコスプレしている人などを雑誌で「コスチュームプレイ大作戦」という記事で連載を始めた出版社がありました。しかし、社内でこれらのことを「コスチュームプレイ」と言うのは英語の意味的に間違っているということになり、「コスプレ」という和製英語にしました。これが簡単な語源の解説です。

 

では、今の「コスプレ」という言葉の意味はどうでしょうか?「漫画•アニメ•コンピュータゲームなどの登場人物の衣装•ヘアスタイルなどをそっくりそのまままねて、変装•変身すること」とデジタル大辞泉に記載されています。漫画•アニメ•コンピュータゲームなどの登場人物は、いわゆる「キャラクター」と呼ばれていますね。

 

艦これに登場するキャラクターは「艦娘」と「深海棲艦」しかいないですよね。あれだけゲームで、「司令官」や「提督」と呼ばれている私たちの姿は全く描かれていませんよね。なので、「提督コス」と呼ばれるものは存在しません。「提督仮装」ならありですね。

 

ちなみに、仮装とは、「自分とは違うものの姿の扮する」という意味があります。コスプレは、仮装の中の一部ではあるのですが、「キャラクターという存在ありき」であることが重要です。なので、ハロウィンとかでは、コスプレより仮装という言葉が飛び交うのは、仮装しているものが、キャラクターではないためです。例えば、魔法使いやドラキュラです。概念として多くの人が頭に姿を描くことはできると思いますが、それぞれ思い思いの姿ですよね。

 

つまり、艦これにおける「提督」という存在も概念なのです。ゲームなどを通して、艦これの提督を見た人はいますか?いないですよね。

 

最後になんでこんな記事書いているのだ?と疑問に思った方へ。

 

時代は仮装じゃないんだよ。コスプレなんだよ。

 

以上KTSでした。