1.はじめに
私の名前はホヤオーグ、またの名を燻製ほや。今回は
仮面ライダー、お前はワンパンパスタというものを知っているか?お前が日々戦闘員にしているアレではない。ワンパンパスタとは……一つのフライパンで調理が終わるパスタのことをいう。通常、パスタの調理にはパスタを茹でる鍋と、ソースを作り、パスタを和える鍋とが要求される。
しかし、ワンパンパスタは地獄の釜の様に沸騰した水が張られたフライパンでパスタを茹で、そのまま味付けと完成へと向かうのだ……この手法は、パスタから出る小麦の成分によってソースにとろみが付けやすくなり、麺に味がよく入るというメリットがあるのだ……仮面ライダー、
今日のメニューは、きのこと鶏肉のクリームパスタだ……
2.材料
材料は以下の通り……今回は材料費は考えていない。
〇材料
・パスタ(1.8mm):100g
・鶏肉(もも):100~150g
・牛乳:200~300ml
・水:200~300ml
・小松菜:1束
・しめじ:半分
・玉ねぎ:半玉
・にんにく:すきなだけ
・卵:1個
〇調味料
・ハチミツ:適量
・胡椒(あらびきと粉末):適量
・チーズ:1枚
・塩:適量
・オリーブオイル:適量
・コンソメ:小さじ1杯
2-1.保存
〇冷凍保存
仮面ライダー、お前は天涯孤独の身……つまり一人暮らしだ。材料一覧と写真を見て、材料が余るんじゃないかと思ったことだろう。
基本的に食品は冷凍しない方が新鮮さや美味しさを保つ為、なるべく冷蔵庫に入れておき、品質が低下しないうちに食べきってしまうのがベストだが……一人暮らしではそうもいかない、それが現実だ仮面ライダー。気付けば冷蔵庫の中が汚染されたプラーナで満たされている、そんなこともある……その為、我々
今回紹介する冷凍処理はしめじと鶏肉だ。
・しめじ
石づき(根本)を切り落とし、分解したしめじはタッパーや保存用袋(ジップロック等)に入れ、冷凍する。あるいは、冷凍処理後にしめじがくっついて形が崩れてしまうのを防ぎたいのであれば、サランラップ等に包むといい……
・鶏肉
コスパ最強な業務スーパーの冷凍鶏モモ2kgだが……この袋のまま普段使うのは非現実的だ……2kgの冷凍肉を毎回解凍して再度冷凍するわけにもいかないからな。その為、一度解凍して小分けにしたものを冷凍する必要があるわけだ。尚、鶏肉に限らず肉の解凍の際には水を用いないことをお勧めする。肉に潜む細菌が飛沫としてキッチンに飛び散り、後に食中毒のリスクとなる為だ。
今回は1枚のモモ肉を半分に切り、それをサランラップに包んで保存を行う。鶏もも肉や胸肉は200~300gの大きさである為、半分にすると1食分に丁度いい100~150gになると。
今回はパスタに使う分を短冊状に切り、図3の様にボウルに入れ、胡椒(粉末)と塩を和えて調理開始までの間に下味をつけておく。
半分に切った鶏肉はボウルに入れ、図4の様にトングでサランラップの上に置いて包んでいく。これも感染対策のひとつ。生肉に触れた手でベタベタと調理台に触れてはならない……
そうして、以下の図5の様に冷凍処理を開始した日付と何の肉か等の情報を書き、冷凍庫へ保存する。
〇乾麺の保存
これも一人暮らしのあるあるだが……乾麺が使い切れず、袋に保存したいものの乾麺の袋には"あそび"がなく、適当に閉めたまま放置してしまうということがある。しかし、
そこで、乾麺を保存する際には図7の様に大きめ(長め)のタッパー(ジップロック等の袋でも可)を用意し、異物の混入を防ぐ。
2-2.野菜の切り方
では野菜をカットしていく。
・玉ねぎ
半玉用意し、その半分(つまり1/4玉)を繊維に沿って薄切りにし、残りの半分をみじん切りにする。薄切りにしたものは食感を、みじん切りにしたものは甘味やうま味を出す為に用いる。みじん切りは後述のブンブンチョッパーを使用する事を推奨する。
・小松菜
こちらも玉ねぎ同様、切り方や熱し始めるタイミングが異なる様な切り方を行う。葉の部分は半分に切り、芯の部分は5cm程度の長さに切りそろえた上で細切りにする。こうすることで葉の食感を残しつつ、芯の部分がソースや麺によく絡むようになる。
・にんにく
オリーブオイルに香りを移す為、みじん切りにしていくが、今回はブンブンチョッパーを用いる。ブンブンチョッパーは100均等で手に入る、手動簡易ミキサーだ。野菜を細かく刻む道具だが……思ったより細かくなるわけではない。玉ねぎのみじん切り程度であれば向いているが、にんにくや生姜のみじん切りに必要とされるサイズには向いていない。その為、ブンブンチョッパーを使うとはいえ最初の大まかなみじん切りに使用し、まな板で細かくしていく。
これで……材料はそろった……仮面ライダー、覚悟しろ。
3.加熱調理
では加熱調理をしていく……が、この前にボウルに卵とチーズを入れておく。ここに加熱したものを入れて、仕上げとするのが今から楽しみだな……ククククク……
3-1.鶏肉の過熱
では、鶏肉を加熱していこう。冷えたフライパンにたっぷりのオリーブオイルをしき、弱火でにんにくを加熱していく。図11-①の様に泡が全体的に出てきたら、図11-②の様にフライパンを傾け、にんにくを寄せる。にんにくがなくなったフライパンの中央に鶏肉を皮目を下にして置き、少し火を強めて加熱。そして鶏肉の周りのにんにくがほんのりきつね色に染まり始め、肉の半分以上が白くなったら肉を返し、にんにくが焦げない様に反対側にも焼目を付けて、完成だ。ここで鶏肉を一度取り出し、次の工程へ移る。
3-2.野菜炒め&ソース(?)作り
みじん切りにした玉ねぎとしめじを加え、過熱する。ここは玉ねぎとしめじにしっかり焼き目を付けたいので、軽く、本当に軽く塩を振って浸透圧で水を出しつつ、あまり動かさずじっくり火を入れていく。
図12の右の画像の様になったら、ここに牛乳と水、それに玉ねぎを加える。材料一覧では牛乳と水の量に200~300mlと幅がある書き方をしているが、最初は200mlずつ加えて欲しい。仮面ライダー、お前の家のコンロは火力が強いか?そうか、ならいいんんだ。気にしないでくれ。
3-3.パスタを茹で&味付け
ソースが沸騰したら麺を入れ、トングで麺を曲げながら完全にソースに浸かる様にしていく。決して放置して麺を焦がしてはいけない。麺が入ったら薄切りの玉ねぎと小松菜の芯を加え、火を強火にする。
そうして、ソースから水が蒸発して全体的に麺が見える、図14程度の水分量になったら麺を味見して麺の硬さを確認する。硬い場合は牛乳か水を加え、同じ水分量になるまで再び過熱し確認する。
硬さが丁度良くなったらここで小松菜の葉と調味料を加える。最後に調味料を加えるのは、途中で調味料を加えると浸透圧によって麺に水分が入りにくくなるからだ。これによって麺の硬さは変化しにくくなったというわけだ・・・・・・どうだ!仮面ライダー!そうして図15の様にトングで麺と具を寄せ、フライパンの底に染み出たソースの濃度を見るんだ。
……ソースは少なく、若干シャバいか。では、牛乳を加えて煮沸するとしよう。この様にとろみとソースの量を調整し、好きな具合に調節する。
3-4.完成・盛り付け
ソースが完成したら、火を止め、湯気が少し収まるまで見てから卵とチーズが入ったボウルへフライパンの中にあるものを全て移し、トングやヘラでまんべんなく混ぜ、盛りつければ……完成だ。
お好みでブラックペッパーをかけたりしてくれ。
…
………
…………………
……仮面ライダー、私は君を