えー何事だと云う話でございますが。艦これが半分くらい関係あるけど気づいたら引き返せなくなったんですよ、そんな話です。
改めまして新年度、桜花咲き乱れ春爛漫、花より京艦同。多分違う。
京艦同7期、万作でございます。何してる人なんでしょうね(他人事)。自己紹介に窮するような、海軍史料蒐集と云うよく分からない趣味やってます。史料紹介するマウント取り同人誌も制作してます。同人誌チョットワカル。
ごちゃごちゃ言うばかりでは面白くないんで、リレーブログ何を書きましょうかと考えて、この趣味の厄介な部分でもツラツラやってみようかと云う感じです。そう、ただ闇雲にガラクタの親戚集めているわけでは無いんです。
自分は海軍史料の内、特に郵便物を主軸に所蔵品を増やしているわけですが、郵便蒐集は我が国でもかなり歴史ある道楽に入ります。それこそ絵葉書とか切手とか、あとは使用済の物も『エンタイア』と呼称して、これも一つの界隈が出来ている。そんな世界ですから当然、その現物を色々調べた文献と云うのも数多に存在しています。
が、この文献と云うのが非常にクセモノ、切手くらいならカタログなんぞがあって大抵の調べが付こうものですが、エンタイアになれば途端に難儀するわけです。特に軍事系……そう、そういうことです、海軍郵便史料なんぞに手を出そうもんなら文献が見つからないんです。体系的に纏めた書籍がほぼ無いに等しい。
とはいえ、無いわけではありません。『ほぼ』無い。
「なんだ、あるんじゃん。買ったらいいのに」
そう思った読者のアナタ、半分合ってる、半分間違ってるんです。
どういうことか、書籍の現物でもペタペタ貼りながら説明しましょう。
まずはこの辺りから出しましょうか。
箱付きで立派ですね。『日本の軍事郵便』あッ、これさえあれば大丈夫そうみたいな感じがある。そう、これ実質、軍事郵便蒐集とか研究の基礎文献です。陸軍方面の情報が割合多いんですが、海軍絡みの郵便物調べるときにも入用になる有難い本です。
200部しかないけど。
大切な事なのでもう一度。200部しかありません。
追加増刷?改訂?そんなものはない(画像略)
もっと恐ろしいこと言いましょうか、これ出来たの昭和50年。
何年前ですかね、48年前?ほぼ半世紀じゃん(白目)
要はこう云うことです
『約50年前に200部しか作られなかった本がほぼ唯一の基礎文献』
頭おかしいんと違うかホンマ(素直(暴言)
陸海問わず、軍事郵便を専門にいじくり回す人が居ないのが祟って、文献の更新が進んでいないのがこうして露見しちゃってるんです。面白いね(面白くない)
え、そんな本をどうして持ってるか?ヤフオク探して意地で落札したんだよ(キレ)
普通に一万円以上しました()
ところでこの本、『軍事郵便の本』ですから陸海どちらもカバーしてるので海軍専門の本ではありません。厳密に言えば、軍事郵便の理屈さえ分かれば基本は大丈夫です。そう、基本に限っては。
応用があるかって?あるんですねえコレが(めんどくさい仕草)
ここから少し制度のお話です。海軍に絡む郵便物は、この軍事郵便の他にあと二つ、海軍独自の郵便制度がありました。それが
『軍艦郵便』『所在地・部隊区別符』
まず軍艦郵便、これは海外に派遣された軍艦が本国に郵便を出す際、その軍艦が属する国の内国料金で構わないと云う制度。つまり、外国郵便の料金ではなく国内相当額で外国から郵便を出せる料金減免のシステムです。この制度は、大東亜戦争に突入する前まで使われていました。
次に所在地・部隊区別符、これは大東亜戦時の制度です。防諜(スパイ対策)が喧しく言われたり厳しくなった故の産物で
『戦地と内地(日本本土)を結ぶ郵便物に馬鹿正直に宛先や差出をそのまま書いてたら、海軍の部隊がどこに居るか割られる可能性あるよね』
と云う訳で、海軍の陸上部隊(主に陸戦隊や根拠地、航空基地)に特定の、郵便専用のコード(符号)を割り振り、それをもって差出や宛先に代えようと、やや回りくどい事をした制度です。基本的に陸上に置かれた海軍施設や部隊の割り振りが中心ですが、終戦までの八か月間のみ、残存していた軍艦にもコードが与えられていました。
こんなニッチもいいところの文献、ホンマにあるんかと思われるでしょう。
あります、全部私家版というか個人発行で部数も定かではないけど
この時点で怖いよね、入手困難とかそういうレベルじゃない。日○の古○屋ホームページとか行ってもアテにならない。
まあ全部手に入れたからいいんだけど
はい、買いました。こちらです。
なんで持ってるかって?ヤフオクで探して意地(ry
これだけで軽く三万か四万ふっとばしていますね(戦慄)
ただこの本があるかないか、それだけで海軍郵便を見る幅が段違いなのもまた事実なんですな。買えてよかった(マウント)。
そういうわけで結論はなにか
『ここに来てはいけない、すぐ戻れッ!!!!!!(大声)』
以上、本当に訳の分からない文献紹介でした。
ところで二か月後くらいに神戸で同人即売会があるんですが(ダイマ)
史料展示とか同人誌頒布とか色々やるんですが(ダイマ)
まあ、そう云うことです
— 万作@次回神戸かわさき (@bansaku_88) 2023年2月15日
#神戸かわさき10 pic.twitter.com/xIiiFIErXa
【次回開催について】6/4(日)神戸かわさき造船これくしょん10を開催いたします!今年で10回目♪サークル参加申込の開始は今しばらくお待ち下さいm(_ _)m https://t.co/bjnDEVCvqx
— 6月4日開催!神戸かわさき造船これくしょん10 (@kobekancolle) 2023年1月29日
素敵な大井っち黎明ネルトリンゲン様(稀周悠希様@yuki_kisyu 黒井みめい様@mi_me_i)です!#神戸かわさき10 pic.twitter.com/9vcS4G64OU
ちなみに去年の史料展示はこんな感じ
【企画展示について】万作様(八洲書堂様)@bansaku_88のご厚意により、神戸の摩耶山にある天上寺の巡洋艦摩耶の銘板の木型を特別展示いただけます!
— 6月4日開催!神戸かわさき造船これくしょん10 (@kobekancolle) 2022年3月20日
是非、お越しの際は御覧ください!
可愛い摩耶様は、キンタマーニサナギ様(ンタマーニキ)にお願いしました!@HITOZUMA_angel pic.twitter.com/60N0B4bwqH
なんとかどうにか、設営完了です!
— 万作@次回神戸かわさき (@bansaku_88) 2022年5月15日
史料展示は【つくはら15&16】の向かいにあります!!
#神戸かわさき9 https://t.co/zv3Z1wpmF1 pic.twitter.com/Ysmpk6QzWH
京艦同の皆様、ぜひとも奮ってのご参加お待ちしております
(〆(7期 万作)